2015 Fiscal Year Annual Research Report
ハイテク先進地域におけるグローバル・アントレプレナーシップの実証研究
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15H05186
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
田路 則子 法政大学, 経営学部, 教授 (00322587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿住 倫世 専修大学, 商学部, 教授 (00349193)
福嶋 路 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (70292191)
新藤 晴臣 大阪市立大学, 大学院創造都市研究科, 准教授 (70440188)
佐藤 幸人 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 研究センター長 (90450460)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | グローバル / ハイテク / クラスター / 起業家活動 / スタートアップ / ネットワーキング / 経営資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
米国サンディエゴの訪問先はつぎのとおりである。Aira社は盲人の道案内システムで、MBA学生による起業である。Petwireless社は猫の健康管理機器からスマートフォンに情報送るビジネスで、遺伝子解析のIlluminaからのスピンオフである。Cidara社は、創薬スタートアップで公開した企業であり、技術シーズは韓国からもちこまれた。UCSD の技術移転機関に動向をヒアリングした。 台湾の訪問先はつぎのとおりである。Guidercare社は主に高齢者をターゲットとした位置情報確認と緊急時対応のためのウェアラブル端末の開発・販売し、オーストラリア、ニュージーランドなどの市場に進出した。経営陣にフランス人が参加している。Intai Technology社はねじ製造業から始まり、現在は自動車部品、航空機部品などの精密金属部品や内視鏡手術用具などの医療デバイスを製造・加工している。アメリカにも拠点を持っている。DaoApp社は、日本人2人、アメリカ人2人のスタートアップ・チームで始めた企業である。台湾を開発拠点とし、小規模なワイナリーなどのメーカーと消費地の需要・供給をマッチングし、海外販促や輸出入のサポートをするプラットフォームを開発中で、ターゲット市場は日本と中国である。 中国の訪問先はつぎのとおりである、 A Park国際高校創客基地(深せん市南山区西萌鎮新高路)は学生ベンチャーを対象とする深せんで初めてのインキュベーション機関となる。入居企業の例は、駿楚企業管理諮詢有限公司で、日本企業向け人材派遣会社であり、顧客のほとんどは中国に拠点を持つ自動車の会社である。深せん大学管理学院のスピンオフ企業の例は、がん患者とその家族のための情報提供プラットフォームであり、抗がん剤メーカー、生命保険会社などから収入を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
発表できた成果としては、以前からのデータが大部分となるが、論文を二本公開した。また、国際シンポジウムを実施し、講演録を作成して配布した。 調査は、米国、台湾、中国で実施しており、データを集めており、順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き、米国、台湾、中国の他に、スェーデンの調査を準備している。学会発表を通じて、発表していく予定である
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Research Products
(6 results)