2016 Fiscal Year Annual Research Report
ハイテク先進地域におけるグローバル・アントレプレナーシップの実証研究
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15H05186
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
田路 則子 法政大学, 経営学部, 教授 (00322587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿住 倫世 専修大学, 商学部, 教授 (00349193)
福嶋 路 東北大学, 経済学研究科, 教授 (70292191)
新藤 晴臣 大阪市立大学, 大学院創造都市研究科, 教授 (70440188)
佐藤 幸人 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 研究センター長 (90450460)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | グローバル / ハイテク / クラスター / 起業家活動 / スタートアップ / ネットワーキング / 経営資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
ハイテク分野のスタートアップのグローバル展開の調査を進めている。訪問先としては、会津大学スピンオフ企業、スウェーデンのヨーテボリ市のチャルマース工科大学スピンオフ企業、米国シリコンバレーのスタートアップ、台湾のハイテクスタートアップであった。 会津大学のコンピュータサイエンスの卒業生は、大学周辺で起業をして現役学生をリソースとして使っている。台湾のスタートアップの中では、WEBビジネスが伸長しており、若い起業家が英語学習アプリのビジネスを成長させている例もあった。これも、学生をインターンで活用しており、大学本体とではなく、学生との直接関係による結びつきが鍵であることがわかった。チャルマース工科大学の起業はプログラムが始まって20年近くとなり、淘汰もされているが、ライフサイエンス分野は成長に時間かかることもあるのか、意外にも生き残っている。店頭公開やバイアウトで、80社中7社ほどの成果が見られる。米国のサンディエゴの調査は、スタートアップを輩出する可能性のある大企業のデータベース作りを進めている。遺伝子解析機器のIlluminaからスピンオフしたサイエンティストのデータベースを蓄積している。 調査企業は次のとおりである。 ヨーテボリ市:Stayble(ヘルニア緩和)、Mevia(服薬管理)、ReviveEnergy(クリーンテックエナジー)、チャルマース工科大学の起業家教育大学院、シリコンバレー:OpenED(オンライン学習)、Telescence(センサー)、UCBerkely大学のアントレセンター、台北市: Voice Tube(英語学習アプリ)、Doceo(ホテルサービス管理)、MicroBio(健康食品)、会津大学:インキュベーションセンター、THE DESIGNIUM、PLISE(開発受託)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成果の公表としては、 スウェーデンの事例となる、ヨーテボリにおけるアカデミックスピンオフの発表を東京大学コンピュータ研究会で行った。講演録からworking paperを作成予定である。 米国の事例となる、ケーススタディをworking paperとして、法政大学イノベーションマネジメント研究センター及びReeseach Gateに公表した。
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Strategy for Future Research Activity |
ヨーテボリ市、サンディエゴ市の現場調査を予定している。欧米の調査は、今回の科研だけではまだまだ足りない。会津大学の調査から得た知見は、海外と比較して、日本のハイテクスタートアップがグローバル化するための課題を導出できると期待している。
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Research Products
(4 results)