2016 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける大学入試の多様化と高大接続プログラムの標準化に関する国際比較研究
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15H05197
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小川 佳万 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90284223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 貴愛 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (80610906)
池田 充裕 山梨県立大学, 人間福祉学部, 教授 (40342026)
小野寺 香 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 講師 (60708353)
長濱 博文 目白大学, 人間学部, 准教授 (00432831)
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
河井 由佳 高松短期大学, 保育学科, 講師 (20735857)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高大接続 / 大学入試 / アジア / グローバル人材 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画は、フェーズ1:各国高大接続政策の枠組みと大学入学者選抜方法の改革動向の把握、フェーズ2:高校レベルでの教育課程の多様化と高大接続プログラムの運用実態調査、フェーズ3:アジア全体の高大接続の動向をトータルにまとめる、ことにある。研究分担者・協力者がそれぞれの担当国(地域)を調査していく方法で進めていった。 平成28年度は、現地調査を踏まえてフェーズ1のまとめを行い、フェーズ2を一部調査した。フェーズ1の各国の独自性を考慮した上でのまとめ方としては、1)入試科目の多様化、すなわち従来の科目筆記試験以外の面接試験や小論文の導入などの新たな試みについてまとめてもらい、2)選抜方法の多様化、すなわちAO入試や推薦入試などの選抜方法の新たな試みについてまとめてもらった。さらにフェーズ2の調査では、海外の高等教育機関との高大接続が各国でトレンドになってきているということで国際教育プログラムについて報告していただいた。各人の調査内容は、7月、12月、2月の研究会を通して明らかにした。 その成果は、各国の大学入試で特に争点化している格差是正措置に焦点化して「大学入試における格差是正措置」というタイトルで日本比較教育学会第51回大会でのラウンドテーブルで報告した。またそこでの報告を論文にしたものが、「アジアの大学入試における格差是正措置」というタイトルで広島大学高等教育研究開発センターから叢書として刊行された。それ以外の大学入試改革に関する成果は翌年度の4月に中間報告書(紙媒体)として刊行予定である。さらに研究代表者は、国際比較を踏まえたうえでの日本の大学入試改革の動向について「全球化時代的日本大學入學考試改革」というタイトルで中国語の講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していたフェーズ1の各国・地域の大学入学者選抜方法の改革動向の調査がまとめられ、フェーズ2もこれまでのところ順調に進められ、今後の見通しも立っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、フェーズ2の高等学校教育課程の多様化と高大接続プログラムの運用実態について、国内進学と海外進学に分けてまとめていくことにする。さらに最終的なまとめとして、アジア全体の高大接続改革の動向を整理することにする。その成果は逐次学会等で報告し、最終報告書として刊行することにする。
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Research Products
(6 results)