2016 Fiscal Year Annual Research Report
Success of the water environment restoration-project in Busan Port and Transfer of water environment restoration-technologies into Asian countries
Project/Area Number |
15H05221
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
日比野 忠史 広島大学, 工学研究院, 准教授 (50263736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TOUCH NARONG 広島大学, 工学研究院, 特任助教 (50707247)
中下 慎也 広島大学, 工学研究院, 助教 (90613034)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 底質浄化法 / アルカリ剤 / 微生物燃料電池 / 有機物汚濁 |
Outline of Annual Research Achievements |
流れ場と底質の汚泥状態に適合したアマモ場再生のための実施計画を作成した。平成28年度に釜山新港底質浄化プロジェクトに移行するための予算が獲得でき(韓国予算)、石炭灰造粒物(GCA)を用いたアマモ場再生実験が開始された。アマモ場再生実験の実施においては石炭灰の輸出、散布許可等、海外での現地実験を実行するために必要なノウハウを得ることができた。一方、フィリピン大学とのGCA技術交流を進めた結果、フィリピン政府から移転技術の効果が認められ、PRRC(パシッグ川再生委員会)からパシッグ川の再生を要請された。28年度にはパシッグ川に通じる水路でのGCA干潟の構築計画(構造場所の調査、作業計画等)、GCAの輸出計画が策定された。GCA干潟構築後の調査に関してフィリピン大学との共同研究態勢を確立して、GCAに関する技術セミナーの開催、教員・学生交流、GCA研究が実施された。特にGCA研究では広島大学、フィリピン大学間で各々の地域特性を考慮した水・底質浄化技術の適用、改善等の実験が開始されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究の最終的な目標であるアジア諸国への技術移転への足掛かりができた。技術移転に必要なフィリピン政府との調整、技術移転相手であるフィリピン大学との連携が整ってきた。フィリピン大学とは既に石炭灰造粒物(GCA)の基礎研究が始まり、教員、学生交流が活発になっている。 韓国においてGCAによる沿岸環境プロジェクトが高く評価されており、当初の計画も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
マニラ首都圏に流れるパシッグ川水系にGCAを散布して底質改善プロジェクトが2017年度中に開始する予定である。本プロジェクトのための現地選定~調査からGCA干潟の構築計画が完成しており、フィリピン大学との共同研究協定、PRRC(パシッグ川再生委員会)、マニラ市との協定締結段階にきている。これらを完遂しアジア諸国への技術移転を実現するために底質改善プロジェクトを適切に評価するための指標と調査計画を作成し、実行する。
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Research Products
(18 results)