2018 Fiscal Year Annual Research Report
Affordable Housing Supply for the Low-income Group in South-east Asian Cities
Project/Area Number |
15H05226
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
小倉 暢之 琉球大学, 工学部, 教授 (30117569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 徹 琉球大学, 工学部, 准教授 (50369386)
金城 春野 琉球大学, 工学部, 助教 (90739624)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 開発計画 / 東南アジア / コミュニティ・ハウジング / 持続可能性 / アフォーダビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究最終年度にあたり、これまでの調査内容のまとめと共に、補足を中心に調査研究し、その成果を日本建築学会をはじめとする国内外の学会で発表を行った。 特に補足を必要とした部分は建築工法に関する具体的な内容であり、低所得者向け住宅建設に際して地域の建設事情に基づいた実用的な建設方法がいかなるものであるかを調査した。調査はタイ東北部コンケンを中心として行ったが、ここでの一般的住宅建設においてはプレキャストコンクリートによる柱が普及しており、木材を構造柱とする事例はコスト及び規制の面で難しい状況が確認された。また、屋根架構については軽量鉄骨を用い、コンクリートプレキャスト柱と組み合わせる事例が多く見られた。この場合、柱と屋根架構との接続は極めて土着の技法、すなわち、柱内鉄筋の延長部分を屋根架構軽量鉄骨部分と直に溶接する方法がとられている事も明らかになった。この方式は住宅をはじめとして汎用性があり、住宅以外の特に低コストを必要とする小規模建築にも広く一般に用いられている点も土着化した技法として注目される。 この技法は施工精度が低くても柔軟にある程度対応可能な方法であり、高度な熟練工を必要とする先進国の鉄骨施工とは異なり途上域の社会に適応した合理的対応方法である事も理解される。それはまた、地域の都市低所得者が未熟練工として建設作業に参加する上でも有用であり、東南アジアのローコスト住宅建設のあり方を如実に表している。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)