2017 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of hormonal active compounds found in coral reef seawater in Mauritius
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15H05269
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
徳元 俊伸 静岡大学, 理学部, 教授 (30273163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 真也 静岡大学, 農学部, 准教授 (20510621)
鈴木 款 静岡大学, 創造科学技術大学院, 特任教授 (30252159)
CASARETO Beatriz 静岡大学, グリーン科学技術研究所, 教授 (60402244)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 天然資源 / ホルモン活性物質 / ステロイド膜受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らはモーリシャスサンゴ礁海水中に含まれる新規ステロイド膜受容体作用性の天然ホルモン活性物質の存在を初めて検出することに成功した。さらに、活性物質には当初、活性の検出されたホルモン結合競合阻害効果を示す物質以外にアロステリック効果のある物質も存在することを明らかにした。そして、それらを分泌している主な生物種を特定した。 本年度は昨年度ホルモン活性物質を分泌していることを明らかにした海藻からの直接的な活性物質の抽出を試みた。平成29年3月に実施したサンプリングにより、海藻約1kgを採取し、70%メタノールにより抽出液を調製した。これを濃縮し、日本に持ち帰った。凍結乾燥後、エタノールにて溶解したサンプルについて活性を確認した。その後、HPLCにて分画を行い、活性測定を行った結果、海藻にはアロステリック効果のある化学物質と競合阻害効果を示す物質の両方が含まれることが明らかになった。各画分のESI-MS分析の結果をこれまでの解析結果と比較したところ、それぞれ分子質量、約447.2と621.4 Daの物質が活性物質の有力候補であることが明らかとなった。しかしながら、粗抽出液からの直接精製にはカラム担体の選択や、クロマトグラフィーの条件検討が必要となることから多くの時間が必要となり、今後の課題として残された。3年間の成果により、共著論文の発表と合同ワークショップ開催に至り、モーリシャス大学との関係も深まった。今後、大学施設を利用した長期飼育場所の提供についても確約が得られたことは大きな前進であった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)