2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15H05311
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
西本 伸志 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (00713455)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 神経科学 / 意味空間 / fMRI / 脳情報デコーディング / 予測モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの多様な知覚・認知機能を司る脳内情報表現の定量的理解を推進するため、動画視聴下を含む各種タスク下におけるヒト脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて記録した(実験にあたっては、その内容について事前説明の上で書面同意を得られた被験者を対象とした。また得られたデータは匿名化して保管する等、プライバシーと個人情報保護を遵守した)。またこれらと各時刻における刺激・タスク条件の特徴を表す各種アノテーション(タグ付け)との関連について多変量解析手法によってモデル化した。得られたモデルを解析することで、知覚・認知を司る脳内情報表現空間の定量、その大脳皮質における寄与分布の同定と個人間比較、および脳活動からの体験内容のデコーディング技術の開発等を行った。特に、お茶の水女子大学および産業技術総合開発機構との共同研究によってヒト脳活動から知覚内容を文章として解読することに初めて成功した(Matsuo et al., 2016 ACL SRWにて発表)。 これらにより、平成28年度中の関連実績として4件の論文発表(Cukur et al., 2016 The Journal of Neuroscience; Huth et al., 2016 Frontiers in Systems Neuroscience; Nishimoto and Nishida 2016 Trends in Cognitive Sciences; Nishimoto et al., 2017 Journal of Vision)を行った。またオランダ・Radboud UniversityおよびUniversity of Amsterdamにおける国際招待講演を含む多数の招待講演および学会発表等を行った。これらの成果はNHK、PC Watch、日刊工業新聞等の各種マスメディアでも報道された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に引き続き、多様な知覚・認知条件を可能な限り包括的に含む刺激や認知タスクの選定、それらを用いた脳活動計測実験(機能的磁気共鳴画像法; fMRI)、および得られたデータのエンコーディングモデル解析を介した知覚・認知空間の同定とそれらの個人間比較・検証等を行った。また上記の実験・解析によって得られた知見を援用した脳活動デコーディング技術の開発と検証等を進めることが出来た。これらの進捗を総合的に鑑みて、研究はおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
解析をまとめるために充分なデータを得るため、引き続き脳神経活動計測実験を行う。また深層学習等の近年における数理的解析手法の飛躍的進歩を適宜援用し、解析手法の高度化を推進する。
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Research Products
(31 results)