2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15H05322
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
塩見 昌裕 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (90455577)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ヒューマンロボットインタラクション / ソーシャルタッチ / アクティブタッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目である本年度は,初年度に行った実験の追加実験を進め,ロボットが人に触れる際の視線を考慮したリーチング動作および撫で動作が人の印象に与える影響の検証を進めた.具体的には2種類の視線動作と,3種類の接触動作を組み合わせた被験者実験を実施し,書く動作の組み合わせによってロボットと触れ合う人々にどのような影響を与えうるかを検証した.その結果,接触時における視線動作と接触動作はお互いの動作に対する印象に影響を及ぼすことが明らかになった.この結果を取りまとめた論文は,人とエージェントのインタラクションに関する国際会議HAI2016でBest student paper candidatesに選出されるなど,国際的に高い評価を得ることが出来た. 発展的な研究として,人に心地よい感覚を伝える抱きしめ動作を実現する大型のロボット試作を行った.ロボットの大きさは約2mであり,肘部分の関節を動作させることで人を抱きしめる動作を実現する.実装した抱きしめる動作を通じて,人々に与える親しみなどの印象変化を検証する実験に加えて,向社会的行動と呼ばれる利他的な行動の変化をもたらすかを検証する予備的な実験を行った.その結果,ロボットからの抱きしめ動作が,向社会的行動を促進する効果が示唆された.他にも,ロボットが抱きしめ動作を行った相手は,ロボットに対してより自己開示を行う効果も示唆された.この結果を取りまとめた論文は,インタラクションに関する国内会議インタラクション2017でベストペーパー候補に選出されるなど,高い評価を得ることが出来た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施予定だった研究課題をいずれも計画通り進めることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り,撫で動作を通じてロボットとより親しみのある関係性を構築できる技術の構築を進める.
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] Communication Cues in a Human-Robot Touch Interaction2016
Author(s)
Takahiro Hirano, Masahiro Shiomi, Takamasa Iio, Mitsuhiko Kimoto, Takuya Nagashio, Ivan Tanev, Katsunori Shimohara, Norihiro Hagita
Organizer
Proceedings of the Fourth International Conference on Human Agent Interaction
Place of Presentation
Biopolis, Singapore
Year and Date
2016-10-04 – 2016-10-07
Int'l Joint Research
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