2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of anchor equiped with distributed fiber optic sensor for prediction of landslides
Project/Area Number |
15H05350
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
小暮 哲也 島根大学, 総合理工学研究科, 助教 (70534006)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 分布式光ファイバーセンシング / 地すべり / モニタリング / TW-COTDR / レイリー散乱光 / 降雨 |
Outline of Annual Research Achievements |
地すべり移動体表層から深部にかけてひずみ変化をモニタリングするため,深さ16 mのボーリング孔内に光ファイバーケーブルを埋設した.対象地すべりの地質は,表層1-2 mが崖錐堆積物,深さ約7-8 mまでが凝灰岩,それ以深は泥岩である.すべり面の深さは,既存調査により凝灰岩と泥岩の境界に近い深さ約8 m付近とされる.光ファイバーセンシングでは,レイリー後方散乱光を用いる手法(TW-COTDR)を採用した.モニタリング期間は2017年6月から10月であり,深さ方向のひずみ測定間隔を5 cm,測定時間間隔を6時間とした. 4カ月間のモニタリングの結果,TW-COTDRによりボーリング孔周辺のひずみ変化の特徴が明らかになった.顕著なひずみ変化が見られた深さは,①表層~深さ4 m,②深さ8 m付近である.これらの深さでは降雨の発生とひずみ変化に明確な対応が見られた.このうち②は既にすべり面として認識されていた深さである.①では,降雨発生時に斜面下方への変形を示すひずみが増加し,雨が止むとひずみが減少した.モニタリング期間中,こうしたひずみの増減が繰り返され累積ひずみは徐々に増加した.モニタリング終了時の累積ひずみは約750 μεだった.①全体でこのような挙動が見られたため,この現象は土壌クリープの可能性がある.②では降雨のたびにひずみが増加し,降雨終了後もそのひずみは減少しなかった.これは地すべり移動体における典型的なひずみ変化パターンである.モニタリング終了時の累積ひずみは約350 μεだった.以上より,TW-COTDRによる分布式光ファイバーセンシングは地すべり挙動把握にきわめて有効な手法であり,防災・減災に役立つと考えられる.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Presentation] Application of repeated impacts method of the Schmidt hammer test to coastal cliff surface at Shimane, Japan: evaluation of the degree of weathering2017
Author(s)
Kogure, T., Tanaka, K., Ohira, H., Naka, Y., Tsukamoto, R.
Organizer
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
Int'l Joint Research / Invited
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