2018 Fiscal Year Annual Research Report
Deeply evaluation of multi-functional hydrogel for cell-based therapy of Parkinson's disease
Project/Area Number |
15H05353
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中路 正 富山大学, 大学院理工学研究部(工学), 准教授 (10543217)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | パーキンソン病治療 / 細胞移植 / ハイドロゲル / キメラタンパク質 / 神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、パーキンソン病治療で現在目指されている「神経前駆細胞またはドーパミン神経の移植」による治療で利用できる細胞移植用インジェクタブルゲルの開発とその脳内における神経網再建のメカニズムの解明を目的として遂行したものである。本開発ハイドロゲルは、移植神経前駆細胞の移植をターゲットとし、移植細胞の「生着率向上」と「生体内でのドーパミン神経への誘導」の両方を担う。 本年度は、前年度からの継続課題であった Semi vivo 環境の構築とそれを用いた生体外でのドーパミン神経網の再建のメカニズムの解明、また、国際共同研究強化加速基金(国際共同研究強化)と連携して、細胞移植用完全合成型インジェクタブルゲルの創製に関して検討を進めてきた。 前者では、昨年度より改良を重ね、脳組織成分と生体高分子や合成高分子からなるゲル素材が最もベストな環境を構築できるという知見を得た。そこで、ゲル内での神経網の構築について調査した。この検討を進めるにあたり、組織に影響を及ぼさない合成高分子の選定を目的として、二次元基板上にコーティングした高分子への生体分子の相互作用に関する研究も複数展開し、複数の論文発表を行ってきた。Semi vivo ゲルの創製に関して、主要な実験結果を得たところであり、これらの研究成果に関する論文発表を2019年秋~冬を目標として継続して研究を進める予定である。 また、後者は、さらに性能を向上した完全合成型インジェクタブルゲルの開発を目的として2018年2月から開始した課題(国際共同研究強化の課題)であり、本年度は、ベースとなるハイドロゲルの構築に成功した。in vitro での評価をほぼ終えており採択時の計画通りに進んでいるが、本成果の論文発表のためには、in vivo 評価による安全性の立証が必要と考えており、2019年夏~秋頃を目指して引き続き検討を進める予定である。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)