2018 Fiscal Year Annual Research Report
Descriptive Linguistics for Northern Pakistan Languages
Project/Area Number |
15H05380
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
吉岡 乾 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 助教 (20725345)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 記述言語学 / ドマーキ語 / ブルシャスキー語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は現地調査を4月(パキスタン北東部ギルギット・バルティスタン自治州フンザ県フンザ谷)で一度だけ実施した。主な調査内容としては、①ブルシャスキー語の語彙収集・文法調査と、②ドマーキ語の語彙収集・文法調査を行った。夏以降の調査は、夏前の左足骨折、秋の右手骨折という度重なる支障により、断念した。 ①ブルシャスキー語に関しては、フンザ方言での名詞修飾表現に関する文法調査を中心に、日常会話の録音・録画、語彙調査を実施した。その後、名詞修飾表現に関しては、ウェブ上で公開される予定のデータベース(2019年度内予定)へ、情報を提供している。更に、これまでの研究の仕上げとして、ブルシャスキー語の記述文法書を、フンザ山手方言を中心としながら、フンザ沿岸方言、ナゲル方言、スリナガル方言をもカバーしつつ、日本語で執筆し、原稿を出版助成のプロジェクトへと預けた。今後、2019年度内に査読を経て助成の是非が決まる予定である。 ②ドマーキ語も、フンザ方言の文法調査(録音・録画)と語彙収集とを行ったが、協力者の都合から、多くは進まなかった。予定していた文法スケッチは、書き上げるために細部を確認したかった文法事項に関してデータが揃えられず、執筆が一時的に停滞している。 成果公開については、国際学会で一本(ブルシャスキー語スリナガル方言に関して)の口頭発表をした。更に、現在一本の論文(ブルシャスキー語スリナガル方言に関して)を投稿、査読中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)