2017 Fiscal Year Annual Research Report
Do interest and extrinsic rewards have separate representations?
Project/Area Number |
15H05401
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
村山 航 高知工科大学, 総合研究所, 客員教授 (10748726)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 知的好奇心 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の目的は,昨年度の脳画像実験の結果に基づいて,行動実験を行い,知的好奇心を支える報酬メカニズムについてより深い洞察を得ることであった。1つの行動実験では,これまでに作成したマジックショー課題を用いて,知的好奇心が記憶に与える影響を調べた。先行研究では,外的報酬が記憶を高めることが明らかになっている。もし知的好奇心が報酬メカニズムに支えられているならば,知的好奇心も記憶を高めるはずである。マジックショー課題を用い,偶発再生記憶を調べた行動実験の結果,知的好奇心は実際に長期的な記憶を高めることが明らかになった。 別の行動実験では,申請者が昨年度提唱した新しい知的好奇心と報酬プロセスのモデルに基づき,知的好奇心が知識の獲得に伴って増大するという仮説を検討した。この仮説は,知的好奇心は知識を得ると飽和が起きてしまい低下するという一般的な見解とは正反対のものである。未知の国に関するテキスト情報を用いて,知識を系統的に操作し,知的好奇心との関係をみた結果,予測どおり,知的好奇心は知識の獲得に伴って増大すること,しかしながらその増大にはある程度の閾値があることが明らかになった。 この申請者が提唱したモデルでは,知的好奇心は,見ることができない内的な報酬プロセスであるため,主観的利益の予測が難しいと仮定する。この仮説を検討するため,マジックショー課題や他の課題を用いて,被験者が知的好奇心が人間行動に与える効果を,どれくらい正確に予測できるかの検討を行った。これらの行動実験では,一貫して,仮説通り,人の知的好奇心に関する予測は不正確であり,概して人は知的好奇心の効果を過小評価することが明らかになった。 最後に,マジックショー課題は今後の知的好奇心研究を促進する可能性が高いため,オンライン実験を用いて得られたマジック刺激の評定データを収集し,基準化を行った。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)