2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H05405
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
安村 明 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所知的障害研究部, 研究生 (60723468)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 発達障害 / 近赤外分光法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の成果として、発達障害児を対象とした近赤外分光法の有用性についての書籍を発行した。ADHDの中核症状として実行機能の障害が指摘されているが、脳機能計測を含めた定量的な評価は十分になされていない。そこでADHD児における干渉抑制に関わる神経基盤の解明のため、ストループ(意味干渉、色干渉)課題を作成し行動学的ならびに脳血流変化を検討した。結果、ADHD児は色干渉に脆弱であることが示唆された。また、その原因として前頭前野の活動低下が示唆された。そこで、多施設共同研究で、より多くの症例を対象に測定を行い、課題の成績とADHDの中核症状としての不注意性や多動・衝動性が強く関連していることが明らかとなった。これらの結果は、障害の鑑別診断の補助に有用であると考えられる。 また、発達障害児を対象とした介入研究の効果検証を定量評価するための手法とその効果についての論文を発表することができた。ADHD児を対象とした行動療法は、集中力や社会性を高めるのに有効であることが示唆されていた。しかし脳機能の変化については、報告が乏しかった。そこで、介入前後で脳機能の比較を行った。結果、ADHDに特徴的な前頭前野の脳機能の低下について、介入後に改善が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題の構築及び、書籍や論文の発行を行い、おおむね順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
取得したデータをさらに解析し、脳機能の発達的変化やバイオマーカーとしての有用性についてさらに検証を行い、論文発表を行う予定である。
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Research Products
(3 results)