2018 Fiscal Year Annual Research Report
Phase Transitions of Water in Nanopores
Project/Area Number |
15H05474
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
望月 建爾 信州大学, 学術研究院繊維学系, 助教 (40734554)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 疎水性相互作用 / 水 / 氷 / 相転移 / 分子動力学計算 |
Outline of Annual Research Achievements |
H30年度は、タンパク質周りの水やタンパク質間に挟まれた水の構造変化・相挙動に注目した研究を行った。ある昆虫の不凍タンパク質(RiAFP)は非常に強い不凍能力を示す。RiAFPの広く平らな氷吸着面は四列のThrから構成され、親水基と疎水基からなる縞々模様をしている。また、結晶構造では氷吸着面を合わせた2量体を形成する。我々は、分子シミュレーションを用いて、2量体の距離に対する挟まれた水の相挙動を調べた。その結果、2量体が近づいた時にdrying transitionが起こらず、3つのice channelが形成される事がわかった。2量体を近づけた時と離した時で、含まれた水の量の変化がヒステリシスを示す事を見つけた。さらに、2量体の平均力ポテンシャルを計算し、氷状構造が形成される時に、自由エネルギーの傾きが不連続に変化することを示した。これらの結果は、タンパク質表面を無限に大きくした時に、挟まれた水が一時相転移が起こる可能性を示している。以上の成果をCrystals誌に発表した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)