2017 Fiscal Year Annual Research Report
Ferroelectric domain dynamics studied via atomic-resolution in-situ electrical biasing TEM
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15H05545
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐藤 幸生 九州大学, 工学研究院, 准教授 (80581991)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 強誘電体 / 電子顕微鏡 / その場観察 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、1.「原子分解能電圧印加その場TEM法」を確立することならびに2.同手法を適用して誘電体・圧電体・強誘電体の電圧印加状態における原子スケールでの構造解析を行い、特性発現のメカニズムに関する知見を得ることを目的として研究を行った。本年度は3カ年計画の3年目であり、1,2年度目で構築した「原子分解能電圧印加その場TEM法」を誘電体のSrTiO3、強誘電体のBaTiO3ならびに圧電体のPb(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3 (PMN-PT)に適用し、電圧印加下での構造解析を行った。 誘電体のSrTiO3について実験を行った結果、電界を印加した状態において10pmの精度で原子位置を決定できることが実証された。本結果は論文投稿を行い、Applied Physics Letters誌に掲載された。(Sato et al., Applied Physics Letters, 111, 062904 (2017).)本研究成果についてはプレスリリースを併せて行い、成果の概要は日刊工業新聞(平成29年8月14日13面)、日本経済新聞web版(平成29年8月12日)、マイナビニュース(web記事) 平成29年8月18日、読売新聞鹿児島県全域版(平成29年9月8日23面)に掲載された。電界印加状態における原子位置の決定精度は更に向上しており現在では3 pm程度となっている。 また、PMN-PT結晶について電界印加状態での原子位置解析を行った結果から、1 %を超える巨大な結晶格子収縮の可能性が示唆されており,今後継続して実験を進め成果公表につなげていく予定である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
日本経済新聞web版記事 平成29年8月12日 https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP453820_Z00C17A8000000/ MyNaviニュースWeb記事 平成29年8月18日 https://news.mynavi.jp/article/20170818-a108/
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Research Products
(19 results)