2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15H05581
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀田 秋津 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点講師 (50578002)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ゲノム編集 / iPS細胞 / CRISPR-Cas9 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績の概要 申請者らはiPS細胞を用いた遺伝子治療を目指して、遺伝子変異を修復するためのゲノム編集技術の開発を進めて来た。本研究ではこれまでの技術を発展させ、自在に任意の遺伝子変異を修復するために、以下の3つの技術開発を行うことを計画している。(1)自在にゲノム切断をOn/Off制御可能なCRISPRシステムの開発、(2)効率的に相同組換えを誘導する方法の開発、(3)人為的な染色体間相互作用を誘導する手法の開発 H28年度までに(1)と(2)のプロジェクトに取り組み、その結果、制御型CRISPR-Cas9を用いることで、ヒトiPS細胞にて非常に効率的にゲノム切断および一塩基変異を導入することに成功した。これらの成果について、特許出願および論文投稿を目指して更なる実験データの追加を行っている所である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1) の自在にゲノム切断活性をコントロール可能なシステムの構築については、ほぼ当初の計画通り、順調に推移した。これを用いる事により、ゲノム上のターゲット部位へ誘導する切断効率を詳細に最適化することができた。 さらに、2)の相同組換え効率の効率化に関しては、上記の制御型CRISPR-Cas9システムを利用することにより、既存の報告よりも数段高い相同組換え効率の誘導に成功し、狙った箇所の一塩基を任意の配列に入れ替えることも可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
効率的な相同組換え誘導方法について、複数のiPS細胞株やES細胞株を用いて再現性を確認する。ターゲットとする遺伝子も複数箇所にて効率のばらつきを確認する。狙った以外への変異導入が起こっていないかについても検証を行う。
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Research Products
(9 results)