2017 Fiscal Year Annual Research Report
出芽酵母を用いたトマト黄化えそウイルス逆遺伝学実験系の開発と増殖機構の解析
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15H05615
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
石橋 和大 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門 植物・微生物機能利用研究領域, 主任研究員 (20611742)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ウイルス / 酵母 / 宿主因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
トマト黄化えそウイルス(TSWV)の増殖に関与する宿主因子の同定を目指して、前年度に引き続きTSWVの複製効率が低下する出芽酵母変異株のスクリーニングを進めた。29年度末までに、約3000系統の一次スクリーニングを終え、このうち176系統を一次候補として選抜した。スクリーニングに用いた実験系は結果が振れやすかったため、得られた一次候補について形質転換から再度行うことにより二次スクリーニングを行い、これまでに27系統の二次候補を得た。得られた二次候補の一部について、ウイルス誘導ジーンサイレンシング法により当該遺伝子のオルソログの発現を植物(ベンサミアナタバコ)において抑制し、ウイルス増殖への影響を調べた。今のところ植物体において発現抑制時に顕著にTSWVの増殖が低下する遺伝子は得られていないが、若干の低下がみられる三次候補遺伝子を複数得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究終了年度である30年度末に、TSWVの複製が低下する出芽酵母変異株のスクリーニングが完了する目標から逆算して、若干余裕のあるペースで進めることが出来ているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き出芽酵母変異株のスクリーニングを進め、30年度末までに完了する。また得られた候補遺伝子について順次発現抑制した植物におけるTSWVの増殖を調べる。
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Research Products
(1 results)