2015 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanisms of phospholipid scrambling on plasma membranes by Xkr8
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15H05651
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 淳 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 寄附研究部門准教授 (30511894)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ホスファチジルセリン / Xkr8 / 複合体 / サブユニット / アポトーシス / スクランブラーゼ / リン脂質 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでにアポトーシス時のホスファチジルセリン(PS)の露出に関わるタンパク質(スクランブラーゼ)としてXkr8を同定している。しかしながらXkr8がそれ自身単独で機能するのか、他の分子(サブユニット)と協調して機能するのかについては明らかとなっていない。そこでまず、Xkr8複合体を解析することから始めた。手法としては、タンパク質複合体を壊さない状態で解析できるBlue-native PAGE (BN-PAGE)によって複合体を観察し、複合体を壊さずに可溶化できる界面活性剤のスクリーニングした。その結果、DigitoninやCL47,CL48を用いた時に240kDaの複合体が観察された。一方でTritonやNP40で処理するとそのサイズが小さくなる(140kDa付近)ことから、Xkr8複合体が崩壊すると考えられた。そこでDigitoninやCL47で可溶化したXkr8複合体をビーズを用いた免疫沈降により精製し、Xkr8複合体をビーズ上でTriton処理した後、溶出液をSDS-PAGE、銀染色により解析したところ、Xkr8(40kDa)とはサイズの異なる分子量(60kDa)のタンパク質が検出された。ゆえにXkr8複合体にはXkr8とは異なるタンパク質が存在することが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Xkr8複合体を壊さずに可溶化できる界面活性剤を同定し、それを用いてXkr8複合体に存在する他のタンパク質の存在を確認することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
Xkr8複合体に含まれるXkr8以外のタンパク質をマス・スペクトロメトリーを用いて同定し、同定されたタンパク質の解析を進める予定である。
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Research Products
(11 results)