2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a diagnostic method for nonalcoholic steatohepatitis by visualization of thymidine phosphorylase
Project/Area Number |
15H06001
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
東川 桂 北海道大学, アイソトープ総合センター, 助教 (10756878)
|
Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
|
Keywords | チミジンホスホリラーゼ / [123/125I]IIMU / 非アルコール性脂肪肝炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の研究では、チミジンホスホリラーゼ (TP) イメージング剤である5-[123I]-6-(2-imino-imidazolidinyl)methyluracil hydrochloride ([123I]IIMUが非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) の診断薬剤として応用可能どうかを検証するため、①NASHモデルマウスとコントロールマウスの肝臓におけるTPの発現量の変化と発現分布の解析、および②NASHモデルマウスとコントロールマウスにおける[125I]IIMUの肝集積量の比較を行った。まず①については、C57BL/6マウスにメチオニン・コリン欠乏食を2週間与えることでNASHモデルを作製し、その肝臓におけるTPの遺伝子およびタンパク質レベルでの発現量を、それぞれRT-PCR法およびWestern blot法により調べた。その結果、コントロールマウスの肝臓と比較して、NASHモデルマウスの肝臓では、TPの遺伝子およびタンパク質の発現量が有意に減少することを見出した。さらに②については、[125I]IIMUをNASHモデルマウスとコントロールマウスに尾静脈内投与し、投与30分後の各臓器の放射能をガンマカウンターで測定することにより調べた。その結果、コントロールマウスと比較してNASHモデルでは、[125I]IIMUの肝集積量が有意に減少することを見出した。さらに、[125I]IIMUの肝臓内分布をオートラジオグラフィーにより解析し、免疫組織化学染色法により調べたTPの発現分布と比較したところ、概ね一致していた。これらの結果から、[123I]IIMUによるTPイメージングにより、NASHの診断を行える可能性が示唆された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|