2016 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction of multiple livelihood system in agro-pastoral society in Africa
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15H06012
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤岡 悠一郎 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (10756159)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 複合生業 / 農牧複合 / 干ばつ / 南部アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、半乾燥地域で発達してきた農耕と牧畜を中心とする複合生業システムの変容の過程、および現代社会の中で複合生業がもつ意味を検討し、現代の複合生業論を再構築することである。先行研究では、複合生業システムが生計の安定をもたらす点、環境調和的な発展をもたらす点などが報告されてきたが、グローバル化が進み、農村を取り巻く社会経済環境が大きく変わる中で、途上国の生業は生産を指向する国家の産業構造に組み込まれつつ/他方で独自の精神世界に根差した多様な展開が進みつつある。本研究では、南部アフリカの半乾燥地に位置する3地域に対象を絞り、農耕と牧畜を中心とする複合生業に関する現地調査を実施する。とりわけ、(1) 自然資源利用の持続性、(2) 生業と生産との結びつき、(3) 気象災害に対する脆弱性緩和、という観点に着目し、複合生業の変容過程と現代的な意味を多面的に検討する。 平成28年度は、前年度に引き続き、南部アフリカの半乾燥地域において現地調査を実施した。2015年1月から3月の時期に南部アフリカでは広域的に降水量の少ない干ばつが発生した。その影響や生業による対応について調査を行った。また、アグロフォレストや農牧複合による土壌効果を検証するため、土壌分析の結果を解析した。さらに、調査対象地域の衛星画像を解析し、土地利用の状況について把握した。これらの結果を基に、複合生業システムの自然資源利用の持続性や干ばつなどの気象災害に対する脆弱性緩和機能について総合的に検討した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)