2015 Fiscal Year Annual Research Report
現代ハワイアンの歴史的記憶とフラ―メリーモナーク・フェスティバルの検討を中心に―
Project/Area Number |
15H06017
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
目黒 志帆美 東北大学, 国際文化研究科, 専門研究員 (60754744)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | ハワイ史 / フラ / 歴史的記憶 / 観光 / 先住民文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はハワイアンの歴史的記憶から現代におけるフラを分析する視座のもと、メリーモナーク・フェスティバルを主たる対象とし、これにかかわるハワイアンの記憶の構築過程を分析するものである。そのため、課題の解明に際しては歴史的資料に基づく分析とインタビュー調査に基づくフィールドワークとを融合させた学際的研究方法を採用している。本年度は、まず本研究の予備的考察をとりまとめ、学会発表をつうじて成果を公表した。また、記憶研究に関する理論的精緻化をはかるとともに、併合後から1970年代にいたるまでのハワイにおけるフラの歴史的変容を追跡した。また、メリーモナークフェスティバルの実態調査をおこなうことで、現代ハワイにおけるフラの実態を解明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の予備的考察をとりまとめた研究成果を学会発表の場で公表し、かつ投稿論文としてとりまとめた。なお、当該論文は2016年4月に刊行予定である。また、年度末にはハワイ島ヒロにおいてメリーモナーク・フェスティバルの現地調査をおこなうとともに、これにかかわる資料の収集を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究課題にかかわる資料の収集、およびインタビューを実施することで、充分なデータを確保する。さらに、昨年度に収集した資料と調査結果をもとに、メリーモナーク・フェスティバルにみるハワイアンの歴史的記憶を分析し、学会発表等においてその成果を公表する予定である。
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