2015 Fiscal Year Annual Research Report
親生体素材シートを用いた肝表面への新規肝細胞移植法の開発
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15H06039
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮澤 恒持 東北大学, 大学病院, 医員 (80757237)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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Keywords | 移植・再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
H27年度予定していた肝細胞分離および安定貯蔵の技術確立については、一定の結果が出つつある。 まず肝細胞分離だが、市販のコラゲナーゼタイプ4(シグマ)にて分離を施行。手技的には安定してきている。その上で肝細胞安定保存条件の検証実験に移った。臨床ベースに持って行ったときを考えると、成人から小児への生体肝移植時の余剰肝臓や心臓死ドナーの余剰肝臓を使用する方向が最も想定される。このため、肝臓摘出分離からレシピエント肝細胞移植準備までの時間を最低3~4時間必要と考え、4時間の安定保存の条件を検証することにした。培地条件、溶液の濃度、温度でそれぞれ振り分け、アンモニア除去能試験で評価し最適条件を導き出した。これは近日論文投稿を予定し現在準備中である。 さらに、「可能であればラットにおける肝細胞移植をブタ前臨床モデルに向けた予備実験として施行する」としていたが、これはまだ現在進行中である(今回基盤Cの科学研究費の交付決定の連絡を頂きましたので、そちらに変更させて継続させていただきます)。現時点までの報告としては、無アルブミンラットに正常ラットの肝細胞移植を経門脈的に移植する細胞移植実験を施行中である。ただ、なかなか長期生存モデルが作成できず、試行錯誤を続けている状況である(24-48時間程度で肝不全死するケースが続き、やはり門脈圧亢進が原因と考えられる)。最近、可能な限り細胞塊を減らし末梢循環を保持しながら門注する技術を確立し、ようやくコントロールとなる門脈内細胞移植長期生存モデルが作成できつつある。細胞シートの移植についてはまだシート作成を試行錯誤中である。今後生着細胞数をアルブミン染色でど評価し、さらに細胞移植後の血清アルブミン、補体・凝固系の動きを評価し、生着率向上にむけた検証につなげていく予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)