2015 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストンH3リジンメチル化のインフルエンザ病態における役割
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15H06057
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
阿部 遥 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90554353)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | インフルエンザウイルス / ヒストン / エピジェネティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
インフルエンザウイルスは感染細胞の核内でゲノムの複製を行うRNAウイルスである。本研究では、インフルエンザウイルス感染時における感染細胞のヒストンメチル化修飾の変化がインフルエンザ病態に及ぼす影響に着目し解析を行った。ヒストンメチル化修飾の中でもヒストンH3タンパクのメチル化修飾は遺伝子発現促進・抑制のいずれにおいても動的に制御されていることが報告されている。そこで本研究では、インフルエンザウイルス感染細胞におけるヒストンH3タンパクのメチル化に注目した。哺乳類においてはヒストンH3メチル化酵素がいくつか存在していることがすでに報告されているので、各々のヒストンメチル化酵素遺伝子をsiRNAによりノックダウンした細胞にインフルエンザウイルスを感染させ、インフルエンザウイルスの複製について定量PCRで解析した。その結果、一部のヒストンメチル化酵素の発現阻害がインフルエンザウイルスの複製に影響を及ぼすことが明らかになった。この結果は、インフルエンザウイルスタンパク質の量をウェスタンブロッティング法により解析することでも再現された。以上の結果から、ヒストンメチル化がインフルエンザウイルスの複製効率に関与していることが示唆された。 次に、生体内でのインフルエンザウイルスの複製におけるヒストンメチル化の影響を解析するために、ヒストンメチル化酵素のノックアウトマウスを作製し、インフルエンザウイルスを感染させる実験を始めている。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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