2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Values of Visiting Nurses Supporting Elderly Living at Home Desiring Oral Intake and Their Families & Changes in Nursing Practice
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15H06099
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
能川 琴子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (50756715)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 経口摂取 / 訪問看護 / 終末期 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、経口摂取を望む終末期高齢者と家族を支援する訪問看護師の価値観と看護実践の変容過程を明らかにすることである。最終年度である平成28年度は、1)経口摂取を望む終末期高齢者と家族への看護実践経験のある訪問看護師へのインタビュー調査、2)インタビュー調査結果の解釈・分析を行った。詳細を以下に示す。 1)関東圏内の訪問看護ステーション7箇所から、急性期病院等での勤務経験を有し、経口摂取を望む終末期高齢者と家族への看護実践経験のある訪問看護師11名の研究協力が得られ、経口摂取を望む終末期高齢者と家族への看護に対する価値観(倫理観を含む)と看護実践(支援内容や困難等)について、60~90分程度の半構成的面接を実施した。インタビュー調査に先立ち、訪問看護師の基本情報(年齢・性別、職位、通算臨床経験年数、通算訪問看護経験年数、臨床経験を積んだ病棟・領域、資格等)や勤務先の概要(設置主体、看護職員の常勤換算人数等)をあらかじめ作成したフェースシートにて収集し、整理した。なお、本調査は所属大学の倫理審査委員会の承認を得て行った。 2)1)のインタビュー調査では、訪問看護師として終末期高齢者や家族の生活に触れ、その価値観を知ろうと関わりを重ねるうちに、経口摂取を含む食べることが生きることと密接に関わっていると感じ、医療機関における生存期間の延長を目指した支援に些細な違和感を覚えたことを振り返ったり、治療に伴う療養者の食事の制限について、自身の関心が乏しかったことに気づいた過程が語られた。訪問看護師は、終末期に向かう高齢者の状態の変化や家族の介護環境等の変化に応じて、終末期高齢者と家族の経口摂取に関する価値観が揺れ動き、変化するあり様に寄り添うなかで、自身の経口摂取に関する価値観をも変容させ、終末期高齢者や家族の意思やQOLを尊重した支援へと看護実践を転換していた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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