2015 Fiscal Year Annual Research Report
周産期のパートナーからの暴力と虐待的育児・育児困難感との関連及び心理要因の検証
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15H06179
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
キタ 幸子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (70757046)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | パートナーからの暴力 / 周産期 / 育児 |
Outline of Annual Research Achievements |
周産期のパートナーからの暴力(Intimate Partner Violence: IPV)と虐待的育児行動及び育児困難感との関連とその心理要因を明らかにすることを目標に、平成27年度は産科施設におけるフィールド調査に向けた調査研究プロトコール作成・倫理審査及びフィールド調整を行った。 2. 実施計画:1)調査研究プロトコール・質問紙の作成及び倫理申請、2) 調査研究実施のためのフィールド調整、3) 産科施設における調査研究(縦断観察調査)の実施:1)平成27年8月から10月に、先行研究の知見とIPV・児童虐待の専門家の聞き取りにより、調査研究プロトコール及び質問紙を作成し、倫理審査の申請を行った。2) 平成27年10月、フィールド調査を予定していた産科施設の協力が、急きょ、多忙さを理由に得られないことが判明し、新たな調査施設とのフィールド交渉や調整、更に調査方法・倫理的配慮(IPV・児童虐待発覚時の対応等)の再検討を行った。その結果、都内産科施設での調査研究実施の承認を得た。3) 平成28年度より病院の妊婦外来にて妊娠後期の妊婦を対象に、妊娠後期・産後1か月の2時点で自記式質問紙を用いた縦断観察調査を開始する予定であり、現在、フィールドとの最終的な調整中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の27年度の計画では、平成27年度11月よりフィールド調査を介する予定であった。しかし、急きょ、フィールド調査を予定していた産科施設の事情(多忙さ)により、新たな調査施設とのフィールド交渉・調整や調査方法の見直しが必要となった。現在、産科施設での調査実施の承認を得て、平成28年度のフィールド調整開始に向けた最終調整中である。よって、当初の計画よりやや遅れていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の4月から都内産科施設の妊婦外来で妊婦を対象とした縦断観察調査を予定している。本調査の終了時期は、平成29年1月を予定している。調査終了後は、統計解析ソフト(SPSS、AMOS)を用いて、IPV被害妊婦の育児行動・困難感及びその心理要因を探索し、その結果を論文執筆・英文雑誌投稿、学会発表により成果発表する予定である。
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