2015 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Noncommunicable Disease Prevention and Health Promotion Model for Women in Indonesia
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15H06291
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
水谷 真由美 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (10756729)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 公衆衛生看護学 / 国際協力 / インドネシア / 生活習慣病 / 健康増進 |
Outline of Annual Research Achievements |
インドネシア(イ国)は近年高齢化や経済成長が進み、生活習慣病による死亡が急増している。本研究の目的は、イ国の国家保健政策「Healthy Indonesia 2025」に向け、家庭で家族の生活と健康管理の役割を担う女性に焦点をあて、イ国で女性の生活習慣、関連する個人・社会的要因を調査し、「イ国女性の生活習慣病予防・健康増進モデル」を開発することであった。 平成27年度は、以下を実施した。 1.文献レビュー:イ国における生活習慣病予防・健康増進に関する地域保健システム、健康行動についての文献を分析した。地域保健システムの分析結果から、保健省の保健戦略計画の中に生活習慣病対策が優先課題の1つとして盛り込まれており、地域の保健センター・保健ポストにて生活習慣病予防のためのサービスが提供されているが、その実施状況には地域差があることが課題であった。看護教育の視点から、生涯にわたる生活習慣病予防・健康増進についての看護教育強化の必要性などが示唆された。 2.研究方法、質問紙の妥当性、今後の研究の推進方策の検討:イ国へ渡航し、イ国研究者(国立イスラム大学及びインドラマユ大学の看護学及び公衆衛生学の教員)と研究方法、健康行動とその要因を測定する質問紙の適切な質問項目、ワーディングの検討、調査協力者(データ収集者)への依頼内容や依頼方法、今後、質問紙調査を実施する時期、研究成果発表フォーラムの内容や開催時期などについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は質問紙調査の実施までを予定していたが、質問紙を慎重に検討し、調査協力者との打ち合わせを十分に行う必要があり、イ国研究者と検討し、次年度に実施することとなった。イ国に渡航しイ国研究者と次年度の計画を検討できたため、大幅な遅れにはならないと予測する。
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Strategy for Future Research Activity |
文献レビューの結果については、学術誌への投稿を行う。今後の推進方策について、イ国研究者と検討し、2016年8月以降に研究フィールドにて質問紙調査の実施、分析を行う予定とした。また、2016年12月に研究フィールドにてステークホルダー(県保健局長を含む保健医療従事者、大学教員、大学生)を対象に研究結果発表フォーラムを開催し、生活習慣病予防・健康増進に向けた地域保健プログラム強化のための討論を行う予定とした。
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