2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H06334
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丸野 貴久 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (40760567)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 癌 / 幹細胞 / 膵臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
①Dclk1creERT2ノックインマウスをRosa26Tomatoレポーターマウスと交配しDclk1creERT2;Rosa26Tomatoマウスを作成した。Dclk1陽性細胞からの細胞系譜解析を行っている。 ②Dclk1陽性細胞にKras変異およびTrp53変異を導入した、Dclk1creERT2;Rosa26Tomato;KrasLSL-G12D(DRK)マウスおよびDclk1creERT2;Rosa26Tomato;KrasLSL-G12D;Trp53LSL-R172Hマウスを作成した。現在、PanINおよび膵癌が発生するのかを解析中である。 ③Pdx1FLP(F)マウス、KrasFSF-G12D(K)マウス、Trp53frt(P)マウス、Rosa26mT-mG(Rm)レポーターマウス、Dclk1creERT2(D)マウスを交配しKF-DRmマウスおよびKPF-DRmマウスを作成し、その解析を行っている。 ④WTマウスにセルレイン膵炎を起こしてADMを形成させ、Laser-capture microdisection(LCM)の手法でADMと腺房細胞、膵管細胞の組織よりRNAを採取した。これをマイクロアレイ解析に提出しており、その結果の解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析に必要なモデルマウスが順調に産出されてきており、その解析を順次行っている。当初の計画通りにおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
①Dclk1creERT2;Rosa26Tomatoマウスを用いて、膵正常組織におけるDclk1陽性細胞の系譜解析を行う。 ②Dclk1creERT2;Rosa26Tomato;KrasLSL-G12D(DRK)マウスおよびDclk1creERT2;Rosa26Tomato;KrasLSL-G12D;Trp53LSL-R172H(DRKP)マウス用いて、膵ADM中のDclk1陽性細胞よりPanINや膵癌が発生するか検討する。 ③KF-DRmマウスおよびKPF-DRmマウスを用いて、PanINや膵癌においてDclk1陽性細胞が腫瘍細胞を供給しているかどうを解析する。 ④マイクロアレイデータの解析を続けて、ADM中のDclk1陽性細胞の遺伝子発現プロファイリングを明らかにする。
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