2016 Fiscal Year Annual Research Report
resting state brain functional connectivity in gambling disorder
Project/Area Number |
15H06336
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鶴身 孝介 京都大学, 医学研究科, 助教 (20760854)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 神経科学 / ギャンブル障害 / 依存症 / MRI / ゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
ギャンブル障害患者と健常対照群のリクルートを継続し、脳機能・構造画像を撮像し、心理検査、DNA収集を行った。その成果を国内・外の学会にて発表し、成果がまとまったものは2報論文化している。1報においては、損失回避係数によりギャンブル障害患者を2群に分類し、各群における脳萎縮部位を検討した。両群とも左縁上回と両側後部小脳が萎縮していたが。高損失回避群では左後部小脳の萎縮が強く、さらに両側内側眼窩前頭皮質においても萎縮を認めた。もう1報においてはギャンブル障害におけるリスク状態に応じた意思決定の特徴及びその神経基盤を検討した。患者群はリスクを取る必要がない条件でも不必要なリスクを取ることを確認した。また、患者群は柔軟な戦略の切り替えに必要とされる背外側前頭前野の活動が低下していた。さらに、背外側前頭前野と背内側前頭前野の機能的結合は賭博中断期間の短い患者ほど弱く、またリスクを取る必要のない条件でのハイリスクな選択と関連することも示された。 論文化を目指しているデータもいくつかある。島皮質に着目した安静時機能画像研究においては、健常群では島皮質とdefault mode network (DMN)領域との機能的結合が負の相関を示したのに対し、ギ患者群では健常群で見られた負の相関が減弱していた。さらに、患者群において左島皮質とDMNの構成要素である後部帯状皮質との機能的結合が罹病期間と正の相関を示した。ギャンブル障害患者における島皮質によるDMN領域抑制の減弱は、大規模脳ネットワーク間の切り替えを阻害することで、ギャンブルに心を奪われていることや様々な認知機能障害に繋がっている可能性があり、それはギャンブルを継続している期間が長いほど重篤化することが示唆された。また、強化学習課題を用いた機能的画像研究についても被験者数を増やし目標被験者数に近付いてきている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Common and differential brain abnormalities in gambling disorder subtypes based on risk attitude.2017
Author(s)
Takeuchi H, Tsurumi K, Murao T, Takemura A, Kawada R, Urayama S, Aso T, Sugihara G, Miyata J, Murai T, Takahashi H
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Journal Title
Addictive Behaviors
Volume: 69
Pages: 48-54
DOI
Peer Reviewed
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