2015 Fiscal Year Annual Research Report
MMP20を介した加齢黄斑変性の病態解明と新規治療法開発
Project/Area Number |
15H06340
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
赤木 由美子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (40760195)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | MMP20 / 加齢黄斑変性 / ARPE19 / 脈絡膜新生血管 / 病変サイズ / レーザー誘発脈絡膜新生血管モデルマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲノムワイド関連解析の結果、MMP20は滲出型加齢黄斑変性(Age-related Macular Degeneration [AMD])の病変サイズに関連すると確認されたが、滲出型AMDの病態へどのように関与しているかは不明であった。MMP20遺伝子はこれまで歯科領域に発現しエナメル質形成不全症と関連するとされ、眼球での発現に関する報告はない。 本研究では、市販されているヒト網膜とヒト網膜色素上皮/脈絡膜cDNAを用いたPCRを行った結果、ヒト眼球におけるMMP20の発現を初めて確認した。さらにマウス眼球とヒトの網膜色素上皮細胞であるARPE19細胞を用いてPCRを行い、MMP20が双方に発現していることも確認した。 さらに、新生血管伸展に対するMMP20の役割について検討するためにレーザー誘発脈絡膜新生血管モデルマウスを用いて、脈絡膜新生血管の増大期および退縮期におけるMMP20の発現の変化を検討した。real time PCRでのMMP20の発現量の経時変化に関しての定量的な検証に関しては再現性が乏しく、さらなる検討が必要であるが、元来、MMP20は口腔内組織にのみ発現していると報告されており、網膜や網膜色素上皮においての発現量は少ない可能性が考えられ、PCR用の条件やPCR用プライマーの再検討が必要であると考える。免疫染色では、同モデルの新生血管の発生に伴って新生血管部位にMMP20の蛍光が確認され、滲出型加齢黄斑変性の新生血管の発症もしくは伸展へのMMP20の関与が示唆される結果であった。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] MMP20 and ARMS2/HTRA1 Are Associated with Neovascular Lesion Size in Age-Related Macular Degeneration.2015
Author(s)
Akagi-Kurashige Y, Yamashiro K, Gotoh N, Miyake M, Morooka S, Yoshikawa M, Nakata I, Kumagai K, Tsujikawa A, Yamada R, Matsuda F, Saito M, Iida T, Sugahara M, Kurimoto Y, Cheng CY, Khor CC, Wong TY, Yoshimura N; Nagahama Cohort Research Group.
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Journal Title
Ophthalmology. 2015 Nov;122(11):2295-2302.
Volume: 122
Pages: 2295-2302
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant