2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of pedaling exercise in bed on breathing function, muscular strength of lower limbs and motivation in intensive care.
Project/Area Number |
15H06440
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐伯 京子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60759687)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | リハビリテーション / 看護技術 / ICU |
Outline of Annual Research Achievements |
<研究の目的>本研究の目的は、集中治療室入室患者(以下ICU患者)に対する下肢エルゴメーターを使用したベッド上でのペダリング運動によるリハビリテーションが、呼吸機能と下肢筋力および患者の回復への意欲に与える影響を明らかにすることである。本研究によって、ICU患者がベッド上で実施できる効果的で安全な早期リハビリテーションが可能となり、呼吸機能、下肢筋力および回復への意欲向上が期待できると考える。 <研究業績の概要>1)H28.4までH28.1から引き続き健常者を対象に、下肢ペダリング運動群と深呼吸を行う標準的リハビリテーション群(以下標準群)でクロスオーバーデザインでの介入を実施した。 2)H28.5からH28.10にデータ分析を行い、呼吸機能・下肢筋力・運動への意欲の効果を検証した。評価項目は、スパイロメトリー(VC他5項目)、エアロモニター(VO2/W他7項目)、SPO2・脈拍、下肢の組織酸素代謝指標(O2Hb他2項目)、修正版ボルグスケール、大腿四頭筋筋力、運動の意欲に関するVAS(Visual Analog Scale)5項目の質問紙である。 結果は、下肢ペダリング運動群では脈拍、VO2、VO2/W、RR、VE、ETCO2が有意に高かった。一方標準群ではSpO2、下肢の組織酸素代謝指標が有意に高かった。また、修正版ボルグスケールは下肢ペダリング運動群で有意に高かった。大腿四頭筋筋力では差がみられなかった。意欲の質問では、下肢ペダリング運動群の方が「運動している実感がある」という点で有意に高かった。これらの結果より、下肢ペダリング運動は、循環が促進され酸素消費量が増大し、酸素摂取量の促進に繋がったと思われ、ICU患者の安全性の確保が難しい面もあると考えられた。そのため、効果とリスクのさらなる検証が必要であり、今回はICU患者へは実施できなかった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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