2015 Fiscal Year Annual Research Report
Calreticulin遺伝子変異による骨髄増殖性疾患発症のメカニズムの解明
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15H06476
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野波 篤 九州大学, 大学病院, 助教 (00758419)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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Keywords | Calreticulin / TPOR / 遺伝子プロファイリング |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 変異CALRによるJAK-STAT経路の活性化にTPORが必須である事の証明 1A. 機能欠失型TPORを用いた検証:機能欠失型変異TPOR (アミノ酸524-526: PDL-->AAA)を発現するBa/F3細胞を作成後del-CALRを発現させたところ、野生型のTPORを発現したBa/F3細胞はトランスフォームしたが、機能欠失型変異TPOR発現 Ba/F3細胞はトランスフォームしなかった。これによりTPORが変異CALRによるJAK-STAT経路の活性化にTPORが必須である事が再確認された。 2. 変異CALRがTPOR-JAK2-STAT5経路を活性化するメカニズムの解明 2A. 変異CALR細胞における既知のJAK2-STAT5経路制御分子の発現レベルの検討:Wtあるいはdel-CALRを導入したBa/F3-TPOR細胞を用いて、JAK2-STAT5経路の活性化を制御することが知られている分子(SOCS1,3, SHP2, SHIP, LNK, CBL)の発現、活性化に差異があるかどうかをウェスタンブロッティングで検討した。 いずれも発現に差はなく、JAK2シグナルの活性化はこれらの分子の異常によるものではないことが示唆された。 2B. 変異CALR細胞における未知のJAK2-STAT5経路制御分子の発現レベルの検討:Wtあるいはdel-CALRを導入したBa/F3-TPOR細胞を用いてマイクロアレイによる遺伝子発現プロファイリングを行った。現在データ解析中である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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