2015 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the relationship between Sleep Bruxism and functional dyspepsia
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15H06518
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
池森 宇泰 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (10755234)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 機能性ディスペプシア / 睡眠時ブラキシズム |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年、保険病名に加えられた機能性ディスペプシア(FD)と睡眠時ブラキシズム(SB)の疾患感受性にSerotonin transporter遺伝子のSLC6A4遺伝子多型が関与していることが報告されている。また、生活習慣や食生活指導やプロトンポンプ阻害剤(PPI)によって、睡眠時ブラキシズム(SB)の頻度が有意に減少することが報告されている。しかし、その効果に関しては大きな個人差があり、PPIの代謝に関係するCYP2C19遺伝子多型がPPIのSBに及ぼす効果に影響すると考えられた。さらに我々は、SBとFDとの間に密接な関連があることを最近見出した。そこで、SBとFDの両方に罹患している患者に対して生活習慣指導・食事療法等のFDの治療を行い、SBの改善率と遺伝子多型との関連性を明らかにし、SBのオーダーメイド医療に繋げることを目的とした。 そこで、一般集団から、情報誌への募集広告の掲載等により被検者募集し、鹿児島大学病院臨床研究倫理委員会と生命倫理・遺伝子解析研究倫理委員会で承認を受けた説明・同意書を用いて説明を行い同意の得られた者中で、歯ぎしりの自覚があり、かつ自宅での簡易睡眠検査でブラキシズムが認められた者に対し、鹿児島大学睡眠実験室にて、SBの診断のための睡眠ポリグラフ検査(以下PSG検査)を行っている。PSG検査では、一般的な検査項目(眼電図、脳波、心電図、オトガイ筋筋電図、呼吸、SpO2)に加え、咬筋筋電図、喉頭部運動、食道内pH、上半身のビデオ撮影を行っている。これらにより、ブラキシズムエピソードの頻度、咬筋筋電図バーストの頻度、咬筋総活動量を解析し、研究用診断基準を満たす被験者を選出している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初、情報誌への募集広告掲載等により、一般集団から約200名ほどの被検者を募る予定であったが、応募してくる者が少なく、応募してきた者でも除外基準に該当するなど被検者の確保が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
公募方法を再検討し、被検者の数を増やすとともに現在確保できている被検者に対し、消化管症状の調査および内視鏡検査、PSG検査(眼電図、脳波、心電図、オトガイ筋筋電図、呼吸、SpO2)に加え、咬筋筋電図、喉頭部運動、食道内pH、上半身のビデオ撮影などを順次進めていく予定である。
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