2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research on development patterns of small and medium enterprises in Asia
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15H06540
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
樋口 裕城 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 講師 (60757269)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 開発経済学 / 中小企業 / 東南アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
途上国における貧困の削減と経済成長のためには、安定した雇用の創出が必要不可欠となる。途上国の企業のほとんどが中小零細企業であることに鑑みると、こうした企業の経営者が途上国の発展において果たすことのできる役割は大きい。したがって、途上国の経営者を育て、その経営能力を高めることは、国際開発の分野における重要な政策課題となる。しかしながら、途上国の中小零細企業についての良質なマイクロデータ、とりわけ、パネルデータ(同一の企業を異なる時点で複数回調査して集めたデータ)が限定されていることが、こうした企業の発展のメカニズムに関する分析を妨げている。 本研究では、応募者が過去に調査をしてきたベトナムとフィリピンにおいて、現地調査を行いデータを収集した。また、リサーチアシスタントを雇用してデータの整理を委託することでパネルデータの構築を行い、最新鋭の計量経済学の手法を用いながら構築されたパネルデータの統計分析を行った。 本研究を含む成果として、査読つきの国際ジャーナルに2本の英語論文が刊行され(2017年:China Economic Review、2017年:World Development)、独立行政法人経済産業研究所より1本の英語ディスカッション・ペーパーが刊行され(2017年:RIETI Discussion Paper Series)、また、経済学者に広く読まれている雑誌である『経済セミナー 増刊号』に1本の日本語論文が刊行された。2016年度には学会発表5件を含む14件の研究報告を行った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)