2015 Fiscal Year Annual Research Report
Professionalism of youth work in "Ibasyo" in which social withdraw gathers
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15H06543
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
原 未来 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (90760603)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 若者支援 / ひきこもり / 居場所 / フリースペース / 実践知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ニート・ひきこもりの若者が集うフリースペースでおこなわれている「居場所」支援の実践知・専門性の一端を明らかにすることである。2015年度におこなったことは以下である。 第一に、データ整理をおこなった。本研究は、2010年~2015年におこなった参与観察データに基づく実践分析を主軸としている。そのため、これまでに蓄積したフィールドノーツ、録音データなどの整理をおこなった。また、不足している情報を補うとともに、主たる考察対象とする対象者の選定などもおこなった。 第二に、対象実践の分析をおこない、当該現場スタッフとの協同的な実践検討をおこなった。途中、現場スタッフの入れ替えや繁忙により、検討体制の再考をおこなった。結果、当初予定していた回数より少なくはなったが、具体的な事例・場面に基づき、支援に内包される実践知の所在を支援者と共に検討する機会を得ることができた。Narrative Inquiryの視点を援用することにより、現場と共に、ストーリー概念から対象者や実践を捉え分析することが可能となった。 第三に、検討したことを踏まえ、成果報告をおこなった。フリースペース参加者を中心に据えていた検討から、フリースペースという〈場〉への着目とそこでの対象者の変容へと視点をずらしたことで、「居場所」支援の実践知・専門性を明らかにする端緒となった(掲載は翌年度)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現場との協同検討をおこなう機会の確保が困難であった。 また、執筆しまとめていく作業が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、現場との協同検討をおこなうとともに、まとめの作業をおこなう。
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