2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Development of Intervention Program for the Families of Students with Psychosomatic Disorders
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15H06559
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Research Institution | Tohoku Womens College |
Principal Investigator |
森川 夏乃 東北女子大学, 家政学部, 助教 (70757252)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 心身症 / 家族 / 高校生 / 期待 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の調査により,子どもの身体不調の訴えに対し,家族が共感的な対応をすることで,子どもの抑うつ・不安や怒り,無気力が軽減され,症状の頻度が減少する一方で,家族が対立的・回避的な対応をとると,子どもの抑うつ・不安や怒り,無気力が高まり,症状の頻度も増加することが示された。この結果から,親に対して心理教育を行い,症状の理解や適切な対応について伝えていくことが求められる。しかし,親の子どもに対する期待や子育て観により,症状を受け入れるかどうかは左右されることが考えられる。よって平成28年度では,親の子どもに対する期待を背景に,親がどのように症状を理解し,対処行動をとっているかについて明らかにし,どのような心理教育が求められるのか検討することを目的とした。 高校生の子どもを持つ母親516名に対して,心身症のビネット調査を行い,そのうち,教示した状況を想定することができなかったものを省いた480名(平均年齢48.81歳)を分析に用いた。 その結果,母親の子どもに対するよい子期待が高いほど,子どもの訴えに対して混乱・非難する感情的な対応となり,人間性期待が高いほど具体的な解決に向けた対応を取ることが示された。このことから,以前から子どもに抱いていた期待や子育て観が症状を訴える子どもへの対処行動と関連することが示された。したがって,親に対して,子どもへの認知や価値観への介入を含んだ心理教育プログラムが求められることが示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)