2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H06562
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Research Institution | Iwaki Meisei University |
Principal Investigator |
和足 憲明 いわき明星大学, 教養学部, 助教 (80584044)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 地方財政赤字 / 政令指定都市 / 都市間比較 / 行政学 / 地方自治 / 比較事例分析 / 計量分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地方財政赤字の原因を探り、その解決策を提示することである。特に、政令指定都市の財政赤字に焦点を当て、その原因の解明を試みる。本研究は、先行研究の問題を克服しその空隙を埋めるため、計量分析と比較事例分析を組み合わせて、政令指定都市の財政赤字の原因を解明しようとする。 以上の研究目的を踏まえ、全体としての研究計画を次のように設定する。①データ及び先行研究の資料収集を行う。②政令指定都市の地方財政赤字に関する比較事例分析の基礎資料を収集する。③政令指定都市の地方財政データ及び政治・行政データの作成を行う。④実証的先行研究の整理を行った上で、独自性を確立する。⑤理論的先行研究の整理を行い、分析枠組を構築する。⑥研究目的において設定した諸仮説を、計量分析によって検証する。⑦政令指定都市の地方財政赤字に関する比較事例分析を行う。⑧計量分析に基づく研究結果を論文の形にまとめる。⑨比較事例分析に基づく研究結果を論文の形にまとめる。⑩以上の論文原稿を研究会及び学会において報告する。報告原稿に対するコメントを参考にしながら修正を行い、学術誌に投稿する。 平成27年度の研究計画は、上記の研究計画全体のうち、①~⑤までを実施した。すなわち、次の通りである。①データ及び先行研究の資料収集を行った。②比較事例分析の基礎資料を収集した。③データの作成を行った。④実証的先行研究の整理を行った。⑤理論的先行研究の整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集を実施する過程で、新たな収集すべきデータが明らかとなり、当初の調査予定を延期せざるを得なかったためである。 平成27年11月、先行研究・データの資料収集の過程で、政治学や行政学において地方財政赤字と労働組合の関連を明示的に分析した先行研究はないものの、大阪市の事例分析資料から、労働組合組織が地方財政赤字に影響する可能性が判明した。研究遂行上、この可能性を詳細に検討する必要があるが、労働組合組織に関する資料は非公表となっていたり散逸しているものが多いため、資料収集を3ヶ月延長して実施する必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、政令指定都市の比較分析を通じて、地方財政赤字の原因を探り、その解決策を提示することを目的としている。分析にあたっては、計量分析と比較事例分析を組み合わせる。 昨年度の研究計画の実施を全体を踏まえ、本年度の研究計画を次のように設定する。 ①データの作成と修正作業を行う。②分析枠組の洗練化作業を行う。③仮説を、計量分析によって検証する。④政令指定都市の地方財政赤字に関する比較事例分析を行う。⑤計量分析に基づく研究結果を論文の形にまとめる。⑥比較事例分析に基づく研究結果を論文の形にまとめる。⑦論文原稿を研究会及び学会において報告する。報告原稿に対するコメントを参考にしながら修正を行い、学術誌に投稿する。
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Research Products
(1 results)