2015 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the model for the activities of public health nurses to promote professional cooperation of the Regional Comprehensive Support Center
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15H06566
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
保母 恵 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (20757603)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 地域包括支援センター / 保健師 / 活動モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域包括支援センター(以下支援センター)における保健師の活動実態と保健師の役割に対する認識を保健師支援センターの他職種に調査し、地域包括ケアシステムの構築を推進するための保健師活動モデルを構築することを目的としている。 初年度である平成27年度は、支援センターの保健師の活動実態と役割に対する認識と課題を明らかにすることを目的とした。最近の書籍や先行文献の検討を行って作成したインタビューガイドを作成した後、関東・東海圏にある3職種がそろっている委託型、直営型の支援センターで、2年以上継続して働いている保健師(看護師のみの者は除いた)13名にインタビューを実施した。支援センターの保健師が行っている活動実態と認識、他職種との連携について分析を行った。受け持ち地域の情報収集、地域住民に向けた包括の活動の周知、地域組織の育成とネットワークづくり、健康教育の企画運営、介護予防ケアマネジメント、相談に対するケースマネジメント、運営母体の業務を、地域住民が自主的に活動できるような支援、予防的な視点でのかかわり、地域のインフォーマルな資源の活用を検討、地域に出て地域を把握することが大切という意識をもって活動しており、支援センターの保健師は、管轄地域全体を対象とし、地域に出向き、介護予防のための能動的かかわりや地域住民と協働し、組織化する役割を果たそうとしていることが示唆された。これらの分析結果の一部は、2016年度に学会等で発表する準備をしている。更に、インタビューの分析および文献検討より、保健師が認識する活動の重要度と他職種の認識に差を検討する必要性が示唆され、支援センターの保健師に加え、社会福祉士および主任介護支援専門員の保健師活動に対する認識を明らかにするための質問紙調査の内容を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビュー調査の対象者を選定し、調査協力依頼をすすめているが、用件を満たす対象者が想定以上に少なく、また、対象者の時間確保が困難等の理由により協力が得にくく、対象者の確保に時間を要したため、引き続き分析を進めていく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビュー調査については、引き続き分析をすすめ、追加のインタビューも実施する。分析結果を元に全国の支援センターを対象に質問紙調査を実施し、保健師活動について社会福祉士、主任介護支援専門員の視点からも分析し、活動モデル構築のための示唆を得る。
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