2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the applicability of "flipped learning" in bilingual education
Project/Area Number |
15H06577
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
菊池 尚代 青山学院大学, 地球社会共生学部, 准教授 (70756577)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 大学英語教育 / EMI / ICT / アクティブラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、英語を授業の媒介言語とする教授アプローチ(例:EMI)を実践している日本の大学の実態を教員と学生の観点から調査し、昨年度調査を実施したASEAN諸国、EU諸国の調査研究結果との比較をしながら、現状と課題を整理、さらに3種類の反転学習効果を検証した。今年度の研究成果は査読付き国内外5か所の学会、2点の学術論文で研究成果を発表し、今年度も引き続き研究発表する予定である。主な研究結果の次の2点である。
1点目は、授業言語が英語で考慮すべき点して主に次の3点がわかった。(1) 学生(日本人、留学生)側と教員(日本人、外国人)側の授業成果への期待の相違があり、授業前の詳細なシラバス掲載のみならず、クラスごとのニーズ分析が必須である点 (2) 母語である日本語でのアカデミックな側面が喪失する危険を考慮すべき点 (3) 教員側の授業運営上の配慮が必須である点(例:学生間の英語力格差、教員の英語力と負担、留学生の文化的差異がもたらす理解力、成績評価基準の明確さ等)。研究結果の2点目は、反転学習に関しては、次の3点の統制群、実験群を設けた研究を行った。(1) 教科書付属教材またはOER を使用した場合と、担当教員、または学生が作成した手作り反転学習用教材を家庭学習させた場合、手作り教材のほうが効率、効果の2点で優れていた。(2) 反転学習後、英語力のレベルを考慮する統制群と考慮しない実験群では、実験群の動機づけがより高まった。(3) 授業に直接関係がある反転学習教材と関係がない反転学習教材を家庭学習させた場合、関係ない反転学習教材のほうが学習時間、課題の質も高かった。
今後の研究の推進方策は、グローバル化を意識したEMI化と反転学習の効果を文化的差異と個々のメディアリタラシーを意識しながら進めていく予定で、すでにオンライン模擬国連を国内外の大学と連携のもと進行中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)