2016 Fiscal Year Annual Research Report
Process of pediatric psychiatry nurses to acquire caring skills for school-aged children with developmental disabilities
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15H06693
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
山内 朋子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (70460102)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 児童精神科看護師 / 発達障害 / 学童 / ケア修得プロセスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、児童精神科看護師が発達障害の学童へのケアを修得するプロセスを明確化し、ケア修得プロセスモデルの構築を目指すことを目的とした。 最終年度では、平成27年度に実施した発達障害の学童個人へのケア、及び集団へのケアの修得プロセスに関する児童精神科看護師へのインタビュー調査で得られた結果を統合し、ケア修得プロセスモデルの構築を試みた。 はじめて発達障害の学童とかかわる看護師は、対個人と対集団では対応が異なることを体感し、子どもとの話し方や観察方法、集団内で重点的に見るべき子どもの見極め方など、個人と集団の両点において「どうしたらよいのか分からない」と感じていた。 看護師は、先輩スタッフの対応を観察して「盗んだ」技を実践して「失敗する」体験や先輩スタッフからのフィードバック、子どもから「教えてもらう」体験を経ながら内省を繰り返していた。その過程を経て看護師は対個人において、特性への知識や理解が不足していること、自分の個性や子どもとの関係性に適していない方法でかかわっていたことに気づいていた。また、看護師は集団内における相互作用についても目を向けられるようになっていった。その結果、看護師は先輩スタッフのかかわりの意図やアセスメントの深さに気づくとともに、子どもの言動の変化に関する予測や集団内で落ち着かない子どもの言動を「許容する基準」を学び、かかわり方の「引き出し」を増やして対個人及び対集団において特性や状況に応じたかかわりができるように変化していた。 先輩スタッフは、一連の過程を経て得た自分なりのかかわり方や体験を後輩へ伝えることで「言葉にすることが難しい」かかわりが「受け継がれて」いくように努めていた。 臨床で培われる発達障害の学童へのケア修得には、実践経験と共に、先輩スタッフと後輩スタッフが相互に気づきやかかわりの根拠を言語化して評価し合う過程が重要であると示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)