2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15H06730
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
岩月 真也 同志社大学, 研究開発推進機構, 助手 (00757403)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 教育学 / 労使関係 / 教員給与 / 教員評価 / 国際比較 / アメリカ / 教育行政 / 労働組合 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の調査では、評価制度と給与制度との結合させたアメリカにおけるコロラド州デンバー学区をフィールドに、(1)制度導入過程、(2)給与制度の仕組み、(3)評価制度の仕組み及び給与制度との結合の仕組みの解明を重視した。現地調査は、教育委員会及び教職員組合の方々に対して、平成27年11月26日~12月6日、平成28年3月3日~13日にそれぞれ実施した。 (1)制度導入過程の解明: 学区の教育委員会及び教職員組合の組織構造はどうなっているのか、団体交渉機構やその構成はどうなっているのか、団体交渉では何が議論となり、学校現場の教員の制度に対する意見をどのように吸収しているのか、最終的にはどのようにして合意に至ったのか、これらに関する事実把握に努めた。 (2)給与制度の仕組みの解明: 教育委員会及び教職員組合から給与制度の運用に関する資料を収集し、給与制度の運用の基本的なアウトラインの把握を重視した。さらに、学校現場において実際に運用されている給与制度に関して、昇給、昇格はいかに規定されているのか、評価、経験年数、学歴、年齢と関連しているか等の事実解明を重視した。 (3)評価制度の仕組み及び給与制度との結合の解明: 評価制度及び給与制度の結合の仕組みに関する枠組みの把握に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)交付申請書の研究計画に沿って、海外現地調査を大きな滞りなく実施できたこと。 (2)海外現地調査を通じて、調査対象者との信頼関係が構築できたこと。 (3)調査対象者との信頼関係を背景に、調査への真摯なご協力を頂いていること。 (4)適宜、必要なインタビュー対象者をご紹介して頂けるように約束を得ていること。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)同フィールド内の学校現場で働く校長や教員に対する第三次海外現地調査を実施すること。 (2)これまでの調査記録の整理と内容の検討を進めること。 (3)調査記録の整理とまとめの進行に伴って、随時、調査の報告や論稿の公表を進めること。
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Research Products
(2 results)