2015 Fiscal Year Annual Research Report
在日外国人ケア労働者と日本人スタッフにおける協働文化の構築と異文化間ケアの創出
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15H06734
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
畠中 香織 同志社女子大学, 看護学部, 助教 (40756227)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 異文化間ケア / 協働文化 / 在日外国人ケア労働者 |
Outline of Annual Research Achievements |
アジアの近隣諸国と日本は、地理的に近く密な関係性をもつため、互いのケア文化や健康への価値観を検証する機会が少なく、国際化が進む介護現場では文化的差異から相互理解の問題が発生している。本研究は、在日外国人ケア労働者の異文化性を介護現場に活かすことに着目し提案した2つの理論:①外国人と日本人が協働できる「協働文化」、②外国人の母国的ケアと日本的ケアが融合した「異文化間ケア」の応用的研究である。介護現場の実態調査を基に、文化的差異の認識と支援が異文化適応を促し、協働文化」の醸成と「異文化間ケア」創出を可能にするというプロセスの実証的解明を試みることを目的としている。 本年度は、外国人ケア労働者が働く介護現場の実態把握に向けて、施設への調査依頼を主に行った。5つの介護施設を訪問し、各施設長への研究の主旨等の説明を実施し、協力が可能な外国人ケア労働者及び、外国人と関わりの深い日本人スタッフ、また外国人からケアを受ける経験を持つ高齢者を紹介してもらった。それぞれの調査対象者に対して、研究の目的、時期、具体的方法等に関して説明を行い、承諾を頂くことができた。また、外国人が働く介護施設の職場を理解し、適切な調査につなげていくため、施設長に施設の案内や就労状況などを説明していただいた。 今後は、これらの施設、及び新たな調査施設での協力を得て、参与観察・半構造化面接調査を実施し、介護現場の実態把握へと展開していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成27年度は、介護施設の参与観察・半構造化面接の実施から実態把握を行い分析へと進める予定であった。しかし、各施設への協力依頼及び手続きに時間を要し、調査の実施と分析には至れなかった。今年度はこれらの施設での調査を実施し、アンケート調査へと研究を展開していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、27年度に協力依頼を得られえた施設、及び新たな調査施設での協力を得て、参与観察・半構造化面接調査を実施し、介護現場の実態を解明する。そこから、外国人と日本人が協働できる、協働文化の創出に向けての重要な要素を明らかにできるようアンケート調査の実施へと展開していく。
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