2015 Fiscal Year Annual Research Report
赤外線とX線の両波長観測から探る新しい活動銀河核種族の解明
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15H06831
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
市川 幸平 国立天文台, ハワイ観測所, 特別客員研究員 (40756293)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 活動銀河核 / X線 / 赤外線 / AGN |
Outline of Annual Research Achievements |
近傍で最もコンプリートなX線カタログであるSwift/BAT活動銀河カタログを親サンプルとして、赤外線衛星との位置マッチングを行うことで、約600天体にも及ぶ赤外線対応天体のカタログを作成した。現在、赤外線対応天体カタログをまとめた論文を準備中であり、それとともに特殊な環境をもつ活動銀河核種族も見つかってきたため、それらをとりまとめ、別個の論文として報告する予定である。具体的には、X線放射に比べて、赤外線放射が極端に暗い種族であるDFAGN、星生成起源のダスト放射が占めるはずの遠赤外線までも活動銀河核で明るく輝く種族などの報告である。さらに、これらのターゲットのうち、高空間分解能赤外線観測が得られたもの、あるいは赤外線のスペクトル分解の手法を用いることが可能な天体に対しては、赤外線クランプトーラスモデルの適応を予定している。また、可視光線や電波観測で発見された活動銀河核天体をX線、赤外線で探査したところ、本来検出できるべき明るさを持つはずが、まったく検出されない特殊な種族も発見した。これは、可視光線の挟輝線領域や電波ジェットが空間的に広がっている (kpcスケール) のに対して、赤外線を放射する領域は <10 pcと小さく、X線放射領域はさらに小さいことを考えると、現在、中心核の活動は止んでいるが、大きいスケールでは昔の活動銀河核活動で放射された輻射で明るく輝くため、今まさしく死につつある活動銀河核を捉えることになる。この死につつ有る活動銀河核を捉えた結果を論文としてまとめた (Ichikawa et al. 2016)。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] [O iii] λ5007 and X-Ray Properties of a Complete Sample of Hard X-Ray Selected AGNs in the Local Universe2015
Author(s)
Y. Ueda, Y. Hashimoto, K. Ichikawa, Y. Ishino, A. Y. Kniazev, P. Vaisanen, C. Ricci, S. Berney, P. Gandhi, M. Koss, R. Mushotzky, Y. Terashima, B. Trakhtenbrot, M. Crenshaw
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: Volume 815, Issue 1
Pages: 1,14
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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