2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developing educational material on self-stigma for type 2 diabetes patients
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15H06910
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Research Institution | The Health Care Science Institute |
Principal Investigator |
加藤 明日香 公益財団法人医療科学研究所, 研究員育成委員会, 研究員 (60756360)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 患者教育 / 2型糖尿病 / スティグマ / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
質的研究にて、2型糖尿病患者が、病気を持っていてもどのように自己価値観の維持または向上につなげていくのかについて明らかにした。血糖コントロールが良好な2型糖尿病患者33名に半構造化面接を行い、逐語録作成、質的分析ソフト『NVivo』にてコーディング、質的記述的研究手法を用いて分析した。コアカテゴリーとして《目標に向かって頑張っている過程にある自分に新たな価値を見出す》が抽出された。これは、病気を含めた自分自身を受け入れることによってはじめて、【糖尿病はコントロールでき】かえって【健康維持につながる】病気であることを徐々に体得していく、疾病受容の過程として捉えられた。2型糖尿病患者が、生涯にわたり、良好な血糖コントロールを獲得維持していくためには、病気を含めた自己価値観を育みながらの療養指導の必要性が示唆された。
同質的研究より得られた関連要因に働きかけることによって、疾病心理教育の手法により、2型糖尿病患者が、病気を持っていても自己価値観の維持または向上につながるよう、セルフスティグマの状態を低減することを目的とした視聴覚教育教材を開発した。教材タイトルは、「糖尿病と生きるって、どんな生活?」とし、10のテーマから構成される。教材内容はすべて、同質的研究より得られた、2型糖尿病患者が実際に語られたナラティブを素材としている。過去に血糖値が非常に高かった、つらい時期を経て、現在ようやく前向きに治療に取り組むことができるようになった、同じ病気を持つ他の患者の貴重な経験を知ることで、共に分かち合い、学び合うことを目的とした。さらに、同教材は、動画形式で、各テーマは7~10分程度、週1回のペースで視聴していく。研究目的と内容の詳細について説明を受け、研究参加へ同意した患者のみ、毎週1回、患者の個人メールアドレスに動画視聴用のリンク先が配信され、各自で教材を視聴する。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Processes through which Self-Stigma Affects Self-Care Behaviors in Type 2 Diabetes Patients: Path Analysis.2016
Author(s)
Kato A, Fujimaki Y, Fujimori S, Isogawa A, Onishi Y, Suzuki R, Yamauchi T, Ueki K, Kadowaki T, Hashimoto H.
Organizer
American Diabetes Association 76th Scientific Sessions
Place of Presentation
New Orleans, LA, USA
Year and Date
2016-06-10 – 2016-06-14
Int'l Joint Research
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