2015 Fiscal Year Annual Research Report
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)のエネルギー代謝における新たな役割
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15H06915
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
ベ チョロン 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (80760793)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 代謝学 / 内分泌学 |
Outline of Annual Research Achievements |
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の脂肪組織における新しい機能に着目し、CNPの脂質、エネルギー代謝における作用とその作用機序を解明する。脂肪組織や脂肪細胞由来のCNPについては、発現量や発現調節も含めその機能は不明であった。これまでに、脂肪細胞では、CNP受容体であるGC-Bが発現していること、更にはCNP発現量の肥満病態での増加を見出した。これらのことから、脂肪細胞由来のCNPが新たな脂質、エネルギー代謝調節因子として作用していると予想し、本課題を考案した。昨年は、アディポネクチンプロモーターにより脂肪組織特異的にCNPを過剰発現するマウス(adipo-CNP-Tg)を用いた検討を中心に行った。高脂肪食誘導性肥満病態モデルを作製し、CNPの効果を検討した。adipo-CNP-Tgは、野生型と比較して、体重の変動は無かったが、肥満による耐糖能やインスリン抵抗性が改善していた。また、脂肪組織中の脂肪細胞の肥大化や、炎症マーカーの増加も抑制されていた。脂肪組織の慢性炎症と肥満は密接に関係し、その相互作用においては、血管内皮細胞の果たす役割は大きい。また、血管内皮細胞のCNP発現量は、炎症刺激により増大する。これらの知見から、tie2-CNP-Tgマウスを用い、adipo-CNP-Tgと同様、高脂肪食性肥満における作用の検討を開始し、脂肪細胞、血管内皮細胞両面から、CNPの作用を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脂肪細胞特異的CNP過剰発現マウスによる検討により、CNPの肥満における機能を着実に見出していることに加え、血管内細胞特異的CNP過剰発現マウスを用いた検討も開始し、多角的な解析研究が推進可能な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のように、脂肪細胞と血管内彼細胞の両面から、CNPのエネルギー代謝おける作用を検討を推進する。それに加え、肥満モデルマウスとして知られるobマウスも用い、CNP-Tgと組み合わせた解析を行う。
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Research Products
(1 results)