Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 輝之 気象庁気象研究所, 予報研究部, 室長 (70354438)
三隅 良平 国立研究開発法人防災科学技術研究所, その他部局等, 総括主任研究員 (20414401)
岩崎 俊樹 東北大学, 理学研究科, 教授 (80302074)
田中 規夫 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80323377)
村上 哲 福岡大学, 工学部, 教授 (10261744)
佐藤 浩 日本大学, 文理学部, 准教授 (60360468)
長田 昌彦 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00214114)
竹村 貴人 日本大学, 文理学部, 准教授 (30359591)
清木 隆文 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (10262875)
清水 義彦 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (70178995)
池田 裕一 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 教授 (20202898)
戸田 祐嗣 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60301173)
川池 健司 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10346934)
小林 健一郎 神戸大学, 都市安全研究センター, 准教授 (60420402)
佐山 敬洋 京都大学, 防災研究所, 准教授 (70402930)
山本 晴彦 山口大学, 創成科学研究科, 教授 (40263800)
高山 成 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (40403373)
皆川 裕樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 主任研究員 (70527019)
梅本 通孝 筑波大学, システム情報系, 准教授 (10451684)
牛山 素行 静岡大学, 防災総合センター, 教授 (80324705)
田中 淳 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (70227122)
田口 仁 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 社会防災システム研究領域, 研究員 (40550950)
宮川 祥子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 准教授 (00338203)
角 哲也 京都大学, 防災研究所, 教授 (40311732)
本間 基寛 一般財団法人日本気象協会, 25, 専任主任技師 (80643212)
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の概要は次の通りである。 1)期間中に3150個の積乱雲群が発生し、その63%は山地で出現したこと及び地形は降水を強化するが線状降水帯発生には寄与せず、どこでもこのような豪雨が起こりうることを示した。また、降雨予測の有効性が示された。2)鬼怒川上流域において多くの地点で長時間の雨量が既往最大値を上回り、36時間や2日雨量のリターンピリオドはほぼ100年であった。表層土壌から基岩への浸透など,主要な流出成分からの損失過程をモデル化することの重要性が示唆され、ダムが無い場合の石井地点のピーク流量は約6,000 m3/s と推定された。3)中流部で洪水の河道貯留効果は700m3/sと推定された。避難のためのリードタイムは少なくとも2時間以上はあった。4)浸水域における地盤沈下は定常的に進行しており、浸水域に大きな影響を与える程度に蓄積していた。堤防天端のアスファルト舗装道路の効果や堤防周辺におけるエネルギー減勢効果について実験で定量的に評価した。5)浸水域の最大浸水量は3,800万m3であった。水田作物への直接の被害や氾濫水排水不良への影響から土砂堆積を考慮することの重要性が指摘された。6)常総市における農業被害額は75.5億円で茨城県の被害総額120億円の2/3であった。堤防決壊地点から国道294号に向かって土砂が運搬され農地内に堆積した。土砂流入による農地被害額は、約12億円と見積もられた。7)特別警報は行政の体制整備に効果があり、河川管理者のホットラインは意思決定に有効に機能していた。大河川と中小河川とを合わせた総合的な判断が求められ、水位の実況・予測の共有、沿岸市民の災害進展過程に関する知識形成を図っていくことが求められる。8)以上の結果を総合し災害タイムライン統合閲覧システムを開発した。 以上の結果を自然災害科学総合シンポジウムで紹介した。
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