2016 Fiscal Year Annual Research Report
身体・認知統合型デジタルヒューマンによる大規模実環境の高度アクセシビリティ評価
Project/Area Number |
15J01552
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
丸山 翼 北海道大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | 環境アクセシビリティ評価 / デジタルヒューマン / 歩行シミュレーション / 経路探索シミュレーション / Structure-from-Motion / 3次元レーザ計測 / つまづき / サイン |
Outline of Annual Research Achievements |
課題(1)「視力低下や周辺視野の感度低下を反映したデジタルヒューマン(DH)の疑似視覚に基づく経路探索シミュレーション技術の開発」について:研究を進めていく中で,本技術の応用目的である経路発見容易性評価のためには,サインの発見可能性の推定技術が必要不可欠であることが明らかとなった.そこで研究計画を一部変更し,周辺視野の感度低下を再現したDHM視点映像に対する誘目性マップの推定結果に基づき,サインの発見可能性を推定可能な技術と,これに基づく経路探索シミュレーション技術を開発した. 課題(2)「身体的観点からの実環境の安全性評価機能の妥当性検討・考察」について:H27年度に本研究で開発したつまづきリスク評価技術に対し,3次元レーザ計測点群からつまづきリスクが潜む可能性がある局所領域を自動抽出可能な技術を新たに開発した.そして,つまづきリスク評価技術の妥当性を,実被験者に対するつまづきリスク計測結果との比較実験により検証した.結果,提案技術は高さ20mmの段差に対し,約9p.p.の誤差内でそのつまづきリスクを評価可能であることを確認した. 課題(3)「認知的観点からの実環境の快適性評価機能の開発」について:課題(1)で開発した経路探索シミュレーション技術を用いて,環境中のサインの連続性・可視性・視認性・発見可能性に基づき,経路発見容易性評価としてサイン不足・サイン見逃しに起因する「迷い箇所」を検出可能であることを確認した.さらに,実被験者の経路探索行動との比較実験により,提案技術の有効性・妥当性を検証した.結果,提案技術が実際の利用者が迷う箇所を,「迷い箇所」として検出可能であることを確認した. 研究成果発表について:課題(1)の研究成果の一部について,国際会議(ASME2016 IDETC/CIE)で発表した.また,課題(1)~(3)の研究成果の一部について,3件の国内学会で発表した.
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)