2017 Fiscal Year Annual Research Report
現代アメリカ学力政策にみる伸長度評価の可能性―「正義」と「排除」の相克から―
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15J01975
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西野 倫世 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | 現代アメリカ / Value-Addedモデル / 学力テスト結果に基づく教師の“貢献度” / 教師の“貢献度”析出制度の算出式 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の研究実績は,以下の通りである。 ■渡米調査1回■平成29年9月3日~7日,米国ニューヨーク市,バージニア州,ワシントンD.C.にて,本研究の実地調査を行った。9月3日は,コロンビア大学で在外研究中の日本人研究者と面会し,NYの教員養成制度および教員評価制度の情報提供を受けた。次に,ニューヨーク市立大学の教授と面会し,教員養成制度についてインタビューを行った。9月4日はワシントンD.C.に移動後,バージニア大学の教授および博士課程修了研究員と面会し,米国教員政策についてインタビューを行った。9月5日は,ワシントン市立小学校を訪問し,校長に教員の職能成長・教員研修についてインタビューを行った。次に,授業見学・学校見学を行った後,教員研修に同席して見学すると同時に,副校長をはじめ教科主任や教諭等から,教員の評価および研修についてインタビューを行った。9月6日は,ニューヨーク市立大学の教授およびコロンビア大学ビジネススクールの教授に,教員評価制度や研究方法に関してインタビューした。9月7日には,アメリカ教員組合の関係者に面会し,教員評価制度および全米での教育上の正義を求める教育運動のインタビューを行った。 ■学会報告2回■渡米調査の成果も含みながら,ワシントンD.C.の新教員評価制度等について検討した。 ■論文発表1報■学的権威の高い学会の学術雑誌において自由研究論文(査読付)を投稿し,採択に至った。査読結果では,米国教育研究において今日,最も注目される素材の一つであるValue-Addedモデルの教員評価への導入過程に関して,具体的な算出式の検証を踏まえてその意義と限界点を見出したオリジナリティがみられる論考であると評価された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)