2016 Fiscal Year Annual Research Report
白血病幹細胞レポーターマウスを用いた白血病幹細胞維持機構の解明と特異的治療の開発
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15J04549
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宇仁 暢大 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | 白血病幹細胞 / adiponectin |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は申請者の所属研究室で作製したEvi1-GFPレポーターマウス(CML-LIC(慢性骨髄性白血病幹細胞)マーキングマウス)を用い、adiponectinをノックアウト(KO)した、マウスCMLモデルを作製し使用した。一次移植マウスから回収した骨髄細胞中のGFP陽性細胞の細胞周期を確認するとその大部分がG0/G1期に存在しその比率は他の分画と比較して有意に高い事が明らかとなり、これもLICが静止期に存在する事と矛盾しない所見であった。最後に一次移植マウスにチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)を投与し、各分画の細胞数の変化を確認した所、CML細胞は著減していたのに対してGFP陽性細胞の細胞数変化は認めず、この分画のTKI抵抗性を確認した。以上よりこの新しいマウスCMLモデルにおいてもGFPがLICをマークしていると考えられた。 次に上記マウスモデルを用いてLIC活性の解析を行った。連続移植において一次移植マウス、二次移植マウスのGFP陽性細胞数を調べると、adipo null一次移植マウスではGFP陽性細胞の有意な減少を認め、二次移植マウスではその差はより顕著であった。Adipo heteroではadipo null程ではないものの、adipo WTと比較して有意なGFP陽性細胞数の低下を認めた。また二次移植においてLimiting dilution assayを行い、adipo nullではLIC頻度が低い事も確認した。またGFP陽性細胞を用いたコロニーアッセイを行った所、adipo nullはコロニー形成能の有意な低下を認めた。以上より、adiponectinはLICの質的、量的維持に必要と考えられた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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