2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15J05442
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
内村 元昭 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | 受容野 / 背景座標系 / 網膜座標系 / 頭部座標系 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの先行研究で、網膜や頭部など自分の体に固定された座標系で物体の位置を表現するだけでなく、背景となる枠で固定された座標系でも物体の位置を表現していることが明らかになった。また、背景座標系が楔前部で表現されていることも明らかになった。 本研究の目的は、背景に固定された受容野を持つ神経細胞を見つけることである。平成28年度も、平成27年度に引き続き内側後頭頂葉(楔前部)から細胞外記録を行なった。平成28年度は収集効率を上げるため、PLEXON社の16チャンネル電極であるU-Probeを使用し、1回の実験で一度に5-10個の神経細胞から記録を行い受容野を測定した。 受容野を計算する際に、視覚刺激の位置を背景の位置で揃えた場合(背景座標系)、モニター上の位置で揃えた場合(頭部が固定されているため頭部座標系)、及び固視点で揃えた場合(網膜座標系)を比較することで、その神経細胞の受容野がどのような座標系で表現されているのか知ることが出来る。神経細胞が持つ視覚刺激の位置への情報を客観的に評価するため、情報量を用いた解析を行なった。 これまで内側後頭頂葉の527個の神経細胞から細胞外記録を行ない、3個の神経細胞が統計学的に優位な背景座標系での視覚位置の情報を表現していることが明らかになった。 この研究の成果はこれまでの先行研究の成果とまとめて平成28年7月に大阪で開催されたNeural mechanisms linking action and perceptionにおいて口頭発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに527個の神経細胞の受容野を計測し、背景座標系で受容野が表現されている神経細胞の存在も確かめられているため、順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はこのまま神経細胞活動の計測を継続し、背景座標系で受容野が表現されている神経細胞の証拠を増やす。
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Research Products
(2 results)