2015 Fiscal Year Annual Research Report
病原細菌エフェクター分子における分子多型を引き起こすメカニズムの解明
Project/Area Number |
15J05771
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
橋 香奈 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスES細胞から胚葉体に分化誘導をかけ、さらにWnt,Notchなどのシグナルを制御することによって前腸部のスフェロイドを得ることに成功した。また、それをマトリゲル内で更に培養することにより胃オルガノイドの作製に成功した。この胃オルガノイドはこれまでに報告されている胃オルガノイドに比べてより生体の胃組織に近く、今後の胃がん研究に大きく貢献できるものと考える。また、マイクロインジェクションの技術を習得し、胃オルガノイドへのピロリ菌の導入にも成功した。ピロリ菌導入の結果、オルガノイドへのフェノタイピックな変化が認められ、今後さらにマイクロアレイなどを用いて解析を進めていく予定である。 のちに、これまでに報告されている様々な地域のピロリ菌株をオルガノイドにマイクロインジェクションすることによって、株間の差を出していきたい。 また、最終的にはオルガノイド内でのピロリ菌の長期培養の系を立ち上げ、EPIYA繰り返し領域の遺伝子組み換えの有無も確認していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度中にマウスES細胞から胚葉体に分化誘導をかけ、さらにWnt,Notchなどのシグナルを制御することによって前腸部のスフェロイドを得ることに成功したため、計画通りに進行していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらにマイクロアレイなどを用いて解析を進めていく予定である。 のちに、これまでに報告されている様々な地域のピロリ菌株をオルガノイドにマイクロインジェクションすることによって、株間の差を出していきたい。 また、最終的にはオルガノイド内でのピロリ菌の長期培養の系を立ち上げ、EPIYA繰り返し領域の遺伝子組み換えの有無も確認していく予定である。
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